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アルバルク東京 #10 ザック・バランスキー

Sky is the limit. 限界を決めたらそこまで。本当に望めば叶わないものはない

※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2018年2月末発行vol.18からの転載

アルバルク東京はBリーグ随一のタレント集団と言っていい。NBA経験者もいれば、日本人選手はほぼなにかしらの日本代表歴がある。今シーズンからチームを率いるヘッドコーチも、日本代表のそれを務めたことのあるルカ・パヴィチェヴィッチである。

だから彼らは強いのか。27勝7敗(2018年2月5日現在)で所属する東地区はもちろんのこと、リーグ全体でも1位の成績を残しているのは、彼らが「超」が付くほどのタレント集団だからなのか。そう問われると、否定せざるを得ない。もちろん彼らの才能はチームの勝利に間違いなく貢献しているが、それだけで勝てるほど甘い世界ではない。むしろほかのチームもプロと呼ばれるだけの才能を持ち合わせていて、それをいかにチームとして昇華できるかに腐心している。それはアルバルク東京も同じである。

ではなぜここまでリーグ首位を快走できているのか。

ディフェンスの徹底と、どこよりも練習をしてきている自信がプレーにもつながっているからだと思います

そう語るのはBリーグ元年となる昨シーズン、その名前から注目を浴びることになったザック・バランスキーだ。それまであまりバスケットを見ていなかったファンに「おもしろい名前の選手がいる」とSNSで投稿され、彼自身も嫌がるどころか、むしろ「これを機に名前を覚えて。Bリーグも見に来て」と波に乗る発言をして一躍人気者となった。

そのザック ──ここではあえてファミリーネームでなく、多くのファンも呼び慣れているだろうファーストネームで表記したい── が言う「ディフェンスの徹底」と「どこよりも多くやっている練習」を引っ張っているのが、前出のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチである。昨夏、アルバルク東京のヘッドコーチに就任すると、いきなり選手たちに厳しい練習を課した。

ルカは数センチの差も見逃さず、ディフェンスのポジショニングが半歩ズレたらすぐにやり直し。1つのプレーをやっても、最後の最後で半歩ズレたら最初からやり直し。そこまで徹底させるヘッドコーチなんです

さすがに今では、彼のバスケットを理解できつつある。パヴィチェヴィッチヘッドコーチに指摘される前に選手たちで「今のは気をつけないと」と注意し合うようにもなってきた。しかし当初は何度も何度もやり直しをさせられ、たとえ練習時間が予定よりも延びようとも、目指すバスケットをチームに徹底させていた。

東海大学付属第三(現・東海大学付属諏訪)高校、東海大学と、いわゆる全国レベルの強豪校で腕を磨いてきたザックでも「半歩のズレも許されない」のは初めてだと言う。

高校も大学もディフェンスをベースとするチームでしたけど、間違いがあっても終わってから伝えられることが多かったです。その場で完璧にできるまで練習し続けるのは今シーズンが初めてかな。正直なことを言えば、最初のころは『面倒だなぁ』と思っていました。でもあの時期があったからこそ、リーグでもトップクラスのチームディフェンスができているんだと思います

ヘッドコーチのやりたいバスケットを理解したうえで犯すミスと理解せずに犯すミスとでは、同じミスでも意味合いが異なる。いくらミスが許されないといっても、実際のゲームでミスがゼロであることはほぼありえない。そのミスが起きたときにどれだけコート内で修正ができるかは、選手たちがどれだけ自チームのバスケットを理解しているかにかかっている。アルバルク東京の強さの一端はゲーム中の復元力の高さにあると言ってもいいだろう。

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