※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年12月末発行vol.16からの転載
4. ショットクロックと24秒ルール
マイボールにしてから24秒以内にシュートを打たなければならないのが24秒ルールであり、ショットクロックとも呼ばれています。
ゴールの上などに設置された2桁の時計がショットクロックであり、24秒をカウントダウン。その間にシュートを放ち、リングに当たればこのカウントはクリアされます。オフェンスリバウンドを獲って、もう一回攻撃権が回ってきたときは14秒からカウントダウンが再開されます。
残り時間がゼロになりブザーが鳴り響けば、ディフェンスが成功した証拠です。同じように敵陣から8秒以内にハーフラインを越えて自陣に入ることができなかったり、サイドやエンドラインからのスローイン時やドリブルが止まった選手はいずれも5秒以内に味方へパスできなければバイオレーションとなります。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
5. ポジションの番号と役割
ポイントガード(PG)、シューティングガード(SG)、スモールフォワード(SF)、パワーフォワード(PF)、センター(C)の5つのポジションがあり、ポイントガードから順に1番から5番まで番号でも呼ばれます。それぞれのポジションの代表すべき選手を挙げて紹介しましょう。
PG:田臥勇太選手(栃木)、宇都直輝選手(富山)
SG:比江島慎選手(三河)、田中大貴選手(A東京)
SF:古川孝敏選手(琉球)、熊谷尚也選手(大阪)
PF:小野龍猛選手(千葉)、張本天傑選手(名古屋D)
C:ダバンテ・ガードナー選手(新潟)、ニック・ファジーカス選手(川崎)
身長によってポジションが振り分けられる傾向にありますが、宇都選手のようにスモールフォワードと遜色ない身長でもポイントガードを務めるケースも増えています。また、同じポジションでもそれぞれスタイルが異なり、一概にその役割を表すことが難しくなっているのもモダンバスケの特長です。
※2017-18シーズンのルール、選手所属を基に記事を制作しています。
6. シックスマンとセカンドチーム
コートに立てるのは1チーム5人だけというのがバスケの原則です。シックスマンとはその言葉どおり、6番手として出てくるベンチメンバーのことを指します。
6番目の選手は一人ではなく、各ポジションによっても異なるため、複数いてもシックスマンと呼ばれます。リードしていればさらに勢いを加速させ、流れが悪ければそれを断ち切る重要な役割を担っています。だからこそ、シックスマンもアワードでの表彰対象となっているわけです。
チームによっては交代時やクォーターごとにメンバーを総入れ替えするセカンドチームを起用し、出場時間をシェアする戦略もあります。バスケは5人だけでは戦えず、スターティングメンバーだけに比重が置かれるスポーツでもありません。ベンチメンバーの層が厚いチームが有利であり、その組合せを生かしたプレーで対応しながら勝利を目指しています。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
part3へ続く【タイムアウトの回数とオフィシャルタイムアウト など】
構成 バスケットボールスピリッツ編集部