※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2018年7月末発行vol.23からの転載
ホームゲームでは毎回ファンの度肝を抜く演出を見せ、観客動員を大幅にアップさせた千葉ジェッツふなばしの代表島田慎二氏。Twitterで深いバスケ愛を発信し、13,000人以上のフォロワーを誇る謎のマスクマンすべすべさん。今回の対談はユニークさでは群を抜く異色の顔合わせとなった。
現れたすべすべさんを見れば、胸にライアン・ロシター(栃木ブレックス)の文字が入ったTシャツ姿。「やあやあ、こんにちは」と出迎えた島田代表に目をやれば、なぜかアースフレンズ東京Zのロゴ入りTシャツ姿…。 な、なんなんだ、この人たちは!? 一抹の不安をよそに“タダモノではない”2人の本音トークがスタートした。
── 今やBリーグファンの間でも高い認知度を誇るすべすべさんですが、そもそもなぜバスケットにハマったのか?まずはそのきっかけを教えてください。
すべ きっかけとなったのはバルセロナオリンピックで見たアメリカのドリームチーム(マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンなどのスーパースターで結成されたアメリカ代表チーム)ですね。あのとき日本で大量生産されたNBAファンの1人です。当時14歳でしたが、バスケをやっていた兄がテレビを見ながらいろいろ解説してくれたこともあり、どんどんハマっていきました。それからはNBA一筋。日本のバスケを見るようになったのは4年前ぐらいです。
── 日本のバスケットにはどんな感想を持たれましたか?
すべ 初めて見たのは友だちに誘われて行ったアースフレンズ東京Zの試合だったんですけど、やっぱり生で見るバスケはおもしろいなあと思いました。最初のうちは2ヶ月に1度ぐらいの割で応援に行ってたんですが、その年の12月に渡邉拓馬さん(現アルバルク東京GM補佐)のスーパーシュートを見てドッカーンときたんですね。以来アスフレの熱心な応援団になりました。コアなNBAファンの中には「日本のバスケなんか…」と言う人も結構いますが、そういう人に限って日本のバスケを見ていない。NBAもBリーグも同じバスケだし、日本のバスケの延長戦上にNBAがあると僕は思っています。別に変に比べたり差別化する必要はないですよね。どっちもおもしろいんだから。
島田 すべすべさん、ライアン・ロシターのTシャツを身に付けていいこと言いますね。私も今日は(すべすべさんが応援する)アスフレのTシャツでお出迎えさせてもらいましたが、実はこれ、山野さん(山野勝行アースフレンズ東京Z代表)がMCを務める『山ショッピング』で買ったんですよ。番組にゲスト出演したときにその場で買って、その場で着替えました。
すべ 知ってますよ。『山ショッピング』を見たアスフレファンの中では「島田さん、ネイビーも似合うじゃん」と評判になりました。生放送中にTシャツ買って着替ちゃう人を初めて見ましたよ(笑)。島田さんの魅力はそういうところですね。いろんな意味で垣根を作らないというか、飛び越えるというか。
島田 垣根は作らないですね。常にフリーダムです。そのせいでふざけたヤツだと言われることも多々ありますが(笑)
すべ バスケでは今までほとんどフロントの顔が見えなかったじゃないですか。そこをブチ抜いたのは島田さんだなあって思ってます。ツイッターでもファンの質問1つひとつに本当にていねいに答えてらっしゃいますよね。
島田 “お問い合わせBOX”みたいなやつで驚いたのは、実にいろんな質問が来ることですね。この前は『サッカーワールドカップのポルトガル戦で日本は最後の20分くらいパスを回して時間を潰しましたが、あれをどう思いますか?』って聞かれました。もう俺のジャンルじゃなくなってる(笑)。
すべ でも、そういうことを島田さんに聞いてみたくなる気持ちはわかります。バスケファンにはそれだけ島田さんの顔が見えてるってことですよ。