東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子バスケの興奮冷めやらぬまま、いよいよ今週末よりWリーグが開幕する。3年生が引退し、新チームとなった近所の中学校では「13番」争奪戦が勃発。町田瑠唯フィーバーが身近で起こっていたことに驚かされる。ユニフォーム争いに敗れた子たちは、次点としてBリーガーと同じ背番号を選ぶ、そんな状況になっていたそうだ。しかし、富士通レッドウェーブでの町田は10番をつけており、こちらも狙い目である。
以前、トム・ホーバス前ヘッドコーチ(現男子日本代表ヘッドコーチ)は「女子は良い選手がいっぱいいる」と胸を張った。その言葉どおり、オリンピックもさることながら続くアジアカップでは若い選手たちが躍動し、史上初の大会5連覇達成。来年2月にはワールドカップ世界予選があり、9月の本戦ではふたたび世界一を目指す戦いが待っている。2023年はオリンピック予選、そして2024年パリオリンピックへとつないでいくのがWリーグであり、今シーズンのテーマは「つなげ。ボールを、感動を。」である。飛ぶ鳥を落とす勢いの女子バスケが、Wリーグを通してさらなる興奮と感動を日本中に届けていく。
ケガからの復帰に燃える渡嘉敷来夢は「ギラついている姿を見て欲しい」
開幕に先駆けて行われた記者会見には4選手が登壇し、来る新シーズンへ向けて語った抱負や見どころを紹介しよう。
■ 馬瓜エブリン(トヨタ自動車アンテロープス)
メンバーもかなり代わり、優勝したときとはガラッと雰囲気も変わっています。2連覇を期待されているとは思いますが、1戦1戦勝ち切るにことによってその先に優勝があると思っています。まずは目の前の試合を大事に戦っていくことを意識しています。
オリンピックで銀メダルを獲り、いろんな方々に注目されている状況だからこそ、Wリーグってこんなにおもしろいんだぞ、こんなにおもしろい選手がいるんだぞ、ということをあらためて多くの方に知っていただきたいです。今シーズンも魅力的な試合がたくさんあるとは思います。
■ 渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)
これからリーグ戦に向けてどんどん成長し、進化して行くチームです。1戦1戦ENEOSのバスケットをコート上で表現し、たくさんの方に勇気や感動を与えられるようにがんばっていきます。開幕戦が復帰になる予定なので、ぜひたくさんの方に注目していただきたいです。開幕戦もしっかり髪の毛も目立つ色にする予定です。
オリンピックでたくさんの刺激を受けたので、それを今シーズンのWリーグでも出していきたいです。ケガから復帰したギラついている姿を見て欲しいです。今シーズンに懸ける思いは他の選手よりも強いです。