富士通レッドウェーブ #99 オコエ桃仁花

20歳の決断 part1

── プレータイムを重要視して移籍する決断をしたわけですが、富士通も選手層が厚いチームですが不安はなかったですか?

プレータイムもそうですが、環境をガラッと変えて心機一転、踏み出したい気持ちが一番強かったです。過去の経験も必要なことではありますが、私は一度全てをリセットして前に進みたい気持ちが大きく、新しい環境を求めて一からスタートしたいと思いました。

── 他のチームの選択肢もありましたか?

声をかけていただいた他のチームからも全て話を聞かせていただき、決めさせてもらいました。

── ワールドカップ後に移籍を考えはじめたとのことでしたが、シーズン中から交渉を進められるのでしょうか?

もちろん、シーズン中は他のチームの方と接触するのは禁止されています。シーズン後に移籍したい意向をチームに伝えて、そこで合意すれば移籍者リストに掲載され交渉が進められます。

── ちなみに高校3年時にデンソーへ進路を決めたときと、今回の移籍を決めたときの違いはありますか?

高校生のときもいくつかのチームからお誘いをいただきましたが、当時は顧問の先生が間に入って、相談しながら進路を決めたました。今回、移籍をするにあたっても不安が一番大きかったです。しかし、日立ハイテク(クーガーズ)からデンソーに移籍してきた山田(茉美)さんがいたので思い切って話を聞きました。そうしたら、移籍の仕方を教えてくれたとともに、後悔はしてないという話をしてくださり、背中を押してもらいました。

── 20歳になり、自己責任での大きな決断だったのではないでしょうか?

チームメイトにも相談できないし、一番してはいけないと思っていました。黙っていることも申し訳ないですが、やっぱり言えなかったです。バスケ関係者にも言えないし、一番頼ったのは親ですね。あとは、バスケに関係ない友達にも相談しながら決断をしました。

── チームメイトに相談することで移籍の気持ちが揺らぐかもしれないし、いろんな不安があったのでは?

その気持ちはすごくありました。まわりからも「3年目なのにまだ早すぎる」と言われました。

part2「チームに貢献することが幸せであり、バスケの楽しさを実感」へ続く

文 泉誠一
写真 沼田侑悟

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