3Pシュートやドライブを磨きながら日本大学の理想型を目指す
3Pシュートで会場を沸かしたジャワラ選手だが、関東大学リーグ戦は1試合も出場していない。7月6日の練習中に右足くるぶしの内側にある頸骨を骨折。すぐに手術したが、復帰はリーグ戦終了後の11月半ばまでかかった。そのリーグ戦で日本大学は開幕4連勝と幸先良いスタートを切る。コートに立てないジャワラ選手は、「ケガが治って復帰しても自分の居場所があるのかな」と危機感を抱く。しかし、復帰したときには「みんなが声をかけて受け入れてくれ、しっかり居場所も作ってくれていました。周りの仲間たちのおかげでインカレでは思いっきりプレーすることができました」とその不安は杞憂に終わった。
3度目にして、初のベスト4進出を経験したジャワラ選手は、「青木(裕哉)さんら4年生がまとめてくれたおかげです。ミーティング時には必ず声をかけて、プレーしやすい環境を作ってくれます。自分たちが4年生についていくことで思いっきり戦うことができました」と快進撃の要因を挙げる。4年生となる来年へ向け、最上級生たちのリーダーシップを見習い、継承していく。
オフェンスでは3Pシュートに磨きをかけることに加え、「ドライブも必要です。まだ、ハンドリングが良くないのでそこも練習しています。シュートが入るようになり、相手がチェックしてくればドライブで抜いてマツ(松脇)や天昇にパスをさばけるようにしたい」とやるべきことが明確になった。彼らにパスができれば、「そのままリバウンドに入れるようになり、もっと良い流れを作れる。自分がシュートを決めるよりも、このチームはマツや天昇が打って、自分がリバウンドに入るのが一番良い形だと思っています」と理想型を目指すためにも、ジャワラ選手個人の成長が必要不可欠である。
将来はBリーグでプレーすることを望むが、「まだそのレベルに達していないし、この身長では4番も難しいです。外のシュートもまだまだですし、ハンドリングもこれからです。でも、あと1年あるので、インカレ後のがんばり次第で変わってくると思っています」と努力は続く。3Pシュートやドライブ、1on1のディフェンスに関しては3×3こそ強化の場として最適である。オフシーズンを迎えたばかりだが、すでにBEEFMAN.EXEの一員として3×3の大会に出場し、レベルアップに着手しはじめていた。
全日本バスケットボール連盟
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文・写真 泉 誠一