2年後のドラフトを見据えた有望な若手が北海道に集結
Bリーグはオフシーズンを迎えたが、梅雨のない北海道が賑やかだ。桜井良太引退試合にはじまり、同じく北海きたえーるで行われた男女日本代表の強化試合にも多くのファンが押し寄せた。7月8日から14日まで、北ガスアリーナ札幌46にて1・2年生による日本一決定戦「第2回全日本大学バスケットボール新人戦」(新人インカレ)が開催される。北海道教育大学岩見沢校、星槎道都大学、東海大学札幌キャンパスの3校が地元を代表して出場。白樺学園高校から日本大学へ進んだ山田哲汰は、「出身地でもあるので絶対に出ないといけない大会だな」と強い気持ちで予選となる関東大学新人戦を戦っていた。
「準々決勝で東海大学に負けて悔しい思いをしましたが、立教大学に勝ってしっかり出場を決められたことは、自分にとってもプラスになりました」
その東海大学戦は69-79で敗れ、続く5-8位決定戦で立教大学に87-71で勝利したことで全国大会出場が決まった。最終日は白鷗大学を74-66で破って、関東5位で地元凱旋のチケットを手にする。白鷗大学の #6 舘山由青との白樺学園高校マッチアップでは負けん気を見せた。
準々決勝の東海大学戦は立ち上がりから確率良くシュートを決め、「自分たちの良い流れで点差を開くことができていたのに、ガマンしなければいけない時間帯でガマンしきれなかった反省点がありました」と勝利を逃した。同様の展開となった白鷗大学戦では、「ガマンの時間帯が絶対に来るけど、そこで崩れずに自分たちのバスケを遂行し続けようと話した結果、最終クォーターの戦いにつながったのかなと思います」と山田はキャプテンとしてチームを引っ張る。東海大学戦で学んだ経験を活かして逃げ切り、勝利をつかんだ。
白樺学園高校時代の山田はチームのエースとして、オールラウンドに活躍。日本大学に入ってから本格的にポイントガードへ転向。経験がものを言うポジションだけに、まだまだ発展途上なのは否めない。188cmの長身ガードの成長する姿は見ていて楽しい。大学バスケの1年目を終えた現状を、山田はこう語る。
「課題点はシュート力。3ポイントをもう少し決められないと上のレベルにはいけないと思っています。それと、ジャンプシュートも課題です。通用する部分では、今年になってアシストの数がだいぶ増えはじめました。まわりを活かす力が、少しずつついてきたかなと思っています」