プロになって地元ブレックスに戻るのが一番の目標
春に強いイメージがある関東学院大学。2019年の新人戦も8強入りし、その年のスプリングトーナメントは8強入りこそ逃したが、1部の大東文化大学を相手に73-78と5点差の惜敗。しかし、秋のリーグ戦では2部リーグの真ん中となる、2年連続7位。チームの目標は1部昇格であり、インカレ出場だ。
「スプリングトーナメントで経験した1部上位チームのプレーの質と、僕らが専修大学と対戦して感じた差を突き詰めていけるようにしなければなりません。これから合宿がはじまり、練習はより厳しくなると思いますけど、そこに耐えてリーグ戦で結果を出せるようにしたいです」と御堂地は話し、春の好調さを維持することが重要である。
昨年はポイントガードに徹していた御堂地だが、「今年は1年生に良いポイントガードがたくさん入ってきたので、彼らをサポートしつつ、2番ポジションとして得点に絡む形をこの新人戦では取っていました」。文星芸術大学附属高校時代はウイングを担い、「得点を取ることやドライブするのは自信がありました」とコンボガードとして飛躍する。
上級生を含めたフルメンバーで臨んだスプリングトーナメントでは1部リーグのチームと5試合行い、拓殖大学と神奈川大学を倒した。続く新人戦では専修大学に敗れたが、しっかりとプレータイムをもらって1部リーグのレベルを体感することができた。足りない部分は「フィジカルとシュート力。ノーマークをいかに決めきれるかが大事になります」と御堂地は言い、強化中のディフェンスとともに1部昇格へ向けてやるべきことが明確になった。
御堂地は2018年に行われたBリーグ U15チャンピオンシップで優勝した栃木ブレックスU15(現宇都宮ブレックス)の一員としてMVP受賞。将来は「プロを目指していますし、もちろん地元のブレックスに戻れるのが一番の目標です」と話す2年生。その近道こそが、1部リーグ昇格となる。
文・写真 泉誠一