コロナ禍において、これまで通りのバスケ環境を取り戻すには、まだまだ時間がかかりそうだ。特にコンタクトスポーツであるバスケットボールにおいて、対人練習やゲームに関しては、それぞれの現場が細心の注意を払いながら模索している状況だと聞く。その一方で今夏、オンラインを活用したゲームの場が提供されている。8月18日よりFIBA U17スキルズチャレンジが開幕した。
本来であればU17ワールドカップが開催されている時期である。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でアジア予選は行われず、FIBAランキングによってアジア2位の女子U17日本代表の出場は確定している。アジア3位の男子U17日本代表は、オセアニア2位のニュージーランドとの出場決定戦を行い、勝てば出場できるチャンスが残っていたが、1年延期となった。その代替となるU17スキルズチャレンジだったが、残念ながら日本は出場していない。しかし、日本代表に選ばれていなくても、17歳ではなくたって、同じルールで世界記録に挑戦することができる。
男子ベラルーシvsトルコ
1日目を終えたトップは、男子のベラルーシとプエルトリコが挙げた111ポイント。ベラルーシに至っては、2度この記録を達成している。女子はポーランドの117ポイントが現時点でのベストとなった。ルールはベースラインからスタートし、最初はパススキルを競い合う。2m離れた的に向かってボールを通すことができれば1点ゲット。その後、レイアップシュートをし、5つのコーンを避けながらジグザグドリブルで駆け抜け、フリースローラインからシュートを決めるとさらに2点が加算される。ドリブルでスタートした側のゴールへ戻りながら、最後は3Pシュートでフィニッシュ。もちろんシュートが決まれば3点が入る。4人1組となり、クリアまでのかかった時間が最初の基準となり、速さが求められる。そのタイムからパスやシュートの成功ポイントを差し引いて総得点が出され、少ない方が勝者となる。
女子ポーランドvs中国
女子のポーランドが117ポイントで最高となったが、かかった時間は144秒。対戦相手の中国は142秒と速くフィニッシュしている。しかし、パスやシュートの精度で27点を挙げたポーランドが19点の中国を上回り、差し引いた合計点でこの記録が出たのもおもしろい。速さと正確さで勝負を決めるU17スキルズチャレンジを見て、ぜひ世界記録に挑戦して欲しい。