Bリーグ誕生によって変化を見せる大学バスケ環境(前編)

二言目にはBリーグに行きたい

今は入学した時から、二言目にはBリーグに行きたいという学生が多いです」と言うのは、大東文化大学の西尾吉弘監督だ。今の大学4年生たちにとっては、入学した時にBリーグが誕生した。あれから4年が経ち、今シーズンも新卒ルーキーや在学中に挑戦できる特別指定選手を迎え入れている。

プロに行ったとしてもあまりお金をもらえなかったり、選手寿命を考えても実業団チームで仕事をしながらプレーして、引退後の安定を求める選手が多かった時期もありました」と専修大学の佐々木優一ヘッドコーチが言うとおり、Bリーグ以前は夢や希望をあまり持てなかった。しかし、富樫勇樹(千葉ジェッツ)が1億円プレーヤーとなり、平均年俸1610万円とBリーグは右肩上がりの成長を見せる。プロへ送り出す側である大学バスケ部のコーチたちは、選手たちの将来に対してどう対応しているのだろうか。

大学は大人になるためのステップでもあるので、4年間でしっかりと見極めさせるようにはしています。実業団やプロなどいろんな道があることを先輩方から教えてもらったり、僕も伝えてはいますが、結局は自分で決めることです。いろんなアドバイスをしつつ、その決断に対しては全面的にプッシュするようにはしています。それはプロでも、実業団でも同じです」(西尾監督)

学生であっても甘えは許さずに、その先のプロのレベルにつながる準備をしっかりしておこう、と言っています。逆にプロができたことで、我々としても伝えやすくなりました。昨シーズンの特別指定で盛實(海翔/サンロッカーズ渋谷)が学生のうちにプロを経験し、そこで得たものを持ち帰ってきてくれるのも大きいです。これではダメだ、とさらに意識を高く持って練習するようになりました。特に上級生はよりプロへの意識が高くなっているからこそ、普段のプレーにも良い影響が出ています」(佐々木監督)

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