Photo by Munehiko YOSHIDA
ファイナルへの苛烈なる道のり
ウインターカップが行われている東京体育館(@東京都渋谷区)は連日超満員。ベスト8、ベスト4に勝ち上がり、ファイナルへ向かうのは2チームのみ。高校最後の試合に臨む3年生もいれば、下級生ながらチームの主力として活躍を期待さる選手もいる。常連校が多く名を連ねているとはいえ、楽な試合などひとつもない。高校生たちのひたむきなプレーに酔いしれるファンのボルテージも最高潮。あと2日、熱いドラマが繰り広げられる。
■女子準々決勝、準決勝
【準々決勝】
桜花学園(愛知・高校総体①) 64-45 明星学園(東京)
昭和学院(千葉) 65-40 福岡大学附属若葉(福岡)
聖カタリナ女子(愛媛) 71-61 安城学園(愛知)
岐阜女子(岐阜・高校総体②) 84-61 明秀学園日立(茨城)
【準決勝】
桜花学園(愛知・高校総体①) 64-58 昭和学院(千葉)
岐阜女子(岐阜・高校総体②) 79-76 聖カタリナ女子(愛媛)
桜花学園はキャプテン#4遠藤 桐が脳しんとうでゲームが中断するアクシデントに見舞われるも、ライバル昭和学院を退け決勝進出を決めた。
積極的に1対1を仕掛け得点を重ねた聖カタリナ女子だが、留学生センターを要し内外のバランスがとれた岐阜女子の前に涙をのんだ。抜群のボディバランスで厳しい体勢から次々とシュートを決めていた、聖カタリナ女子のエース#4軸丸ひかる。
■男子3回戦、準々決勝
【3回戦】
八王子学園八王子(東京) 89-62 県立山形南(山形)
中部大学第一(愛知) 79-67 聖智深谷(埼玉)
近畿大学附属(大阪) 70-60 洛南(京都)
明成(宮城・高校総体①) 85-60 アレセイア湘南(神奈川)
土浦日本大学(茨城) 103-61 日本学園(開催地)
帝京長岡(新潟) 69-60 北陸学園(石川)
桜丘(愛知・高校総体②) 108-93 東北(宮城)
県立能代工業(秋田) 85-76 北陸(福井)
【準々決勝】
明成(宮城・高校総体①) 85-72 八王子学園八王子(東京)
中部大学第一(愛知) 81-53 近畿大学附属(大阪)
土浦日本大学(茨城) 92-77 桜丘(愛知・高校総体②)
県立能代工業(秋田) 73-65 帝京長岡(新潟)
得点が決まるたび全身で喜びを表していた八王子学園八王子のベンチ。こうしたベンチセレブレイションがチームの熱を上げていき会場全体を巻き込むような勢いに。しかし、超高校級プレーヤー・八村 塁を擁する明成にあと一歩及ばなかった。
中部大学第一は久々の、そして近畿大学附属は初のセンターコートという対決。U-18代表にも名を連ねる近畿大学附属の2年生エース#15西野 曜は、序盤のケガの影響や厳しいディフェンスで思うようにプレーさせてもらえず、軍配は中部大学第一に上がった。
3年生の主力が下級生時から磨いてきたスクリーンを多用する桜丘のエイトクロスオフェンス。土浦日本大学に封じられ、得点を伸ばすことができなかった。土浦日本大学は昨年の雪辱を果たし、準決勝へコマを進めた。
インサイドのディフェンスに苦労した県立能代工業だが、オフェンスでは平面を生かしたスピーディーなバスケットで帝京長岡に勝利。県立能代工業は8年ぶりのベスト4進出。
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