みんな40歳以上ですからね。4人しか揃わなかったけど、それが逆に良かったのかも。ホントにみんながんばった。まさかこんな真剣にバスケするとは思ってなかったもん。(こんなに動いているKUNIOを見たのもはじめてでした…)ですよね? なんか夢見心地の中プレーしてましたね、本当に。でも、スゲーおもしろかった。
HITHで優勝したのも、もう20年前の話。FEBとして活動していたのも2年くらい。もはや記憶の片隅にいるのかっていう化石的なチームが、崇められる日があるんだなっていう不思議な感覚ですよね。久々に集まって思ったけど、あのときにAJが言っていた言葉は深いなぁってあらためて思い出しました。
「FEBはバラバラで良い。集まったときにそのスタイルが出せれば、それがFEBだ」ってことをVol.2(※FEBがその活動を記録していたDVD。現在DJ MIKOのYouTubeで閲覧可能 https://www.youtube.com/@deejaymiko)で言ってたんですよ。確かに、今日も集まったらFEBのバスケができていた。おもしろいチームだなってあらためて感じさせられました。
今はATSUSHIと一緒に週1回、中学生を教えながらバスケをしていますが、十分楽しめています。でも今日は、はしゃいだ気持ちでしたね。42歳にして、人前で試合ができるのは、恥ずかしいようなうれしいような。マジで良い経験をさせてもらいました。「俺でいいの? なんかゴメンね」って思いながら楽しんでいました。きっと「FEBにあんな人いたっけ?」って思ってる人も多いと思うけど、一応いたんだよね(笑)。みたいな感覚で、堂々とコートに立たせてもらいましたよ。
2戦目のCappello戦はなんかもう良いだろう、っていう空気も正直あった。TEAM-Sに勝ったし、もうお腹いっぱい。でも、試合になれば、何か変なところにスイッチが入るじゃないスか。やっぱ勝ちてぇーみたいになっちゃうのがFEBの性分。もう、みんなはスイッチが入っちゃってる。これはもうやらなければいけないんだなって思ってがんばりました。あのノリが超好きです。
FEBとして試合に出るのは最後だけど、みんなで温泉とか行きたいですね。僕は今、寄居市にある風布館(https://yorii-yamatonosato.jp/)でバーベキュー場を管理しています。(HITHに出たことで話題になるのでは?)いやいや、メチャメチャ恥ずかしいから……。
〜後編〜へ続く
文・写真 泉誠一