TEAM-Sに勝てると思っていたか? う~ん。今の言葉で言えば、ワンチャンあるかどうかって感じですかね。8分ゲームなので、何かが起こるかもしれない。ATSUSHIがあんなに動けていてビックリした。コートに立ったときの支配力というか、みんながATSUSHIの下でバスケをしているような、あの空気感はたいしたもんですよ。前日や当日に「練習しないの?」と思ったんですけど、みんなで決めたのは集合時間だけ。普通に会って、普通に試合がはじまった感じでしたね。でも、「これがFEBとして最後の大会出場」という話はみんなともしていました。さすがにこの先はもうないと思っています。負けて終わるのは悔しいけど、有終の美にはなったのかなぁ。
まわりの人たちからしてみれば、みんな「?」ですよね(笑)。発表も急すぎてよく分からないし、HITHサイトに載った写真も抽象的すぎて誰かも分からない。最終的にこの4人(ATSUSHI、MATSU、KUNIO、M21)になり、もしファンの方に期待されていたらどうかなぁと思ったけど、結果的にはすごく良かった。最後に負けたのは悔しかったけど、なんか特別な感じがしました。
今回は、こんな俺らを招待してくれるHITHはやっぱり物好きだよね。今はみんなも住んでいるところがバラバラだし、なかなか集まるのも難しい。AJが新しい場を作ってくれたら、もしかすると出るかもね。でも、こんな機会をいただけて本当にうれしかったです。なんか若返った気がしましたよ。
なんかこの会話も、むか~しFEBが一度解散したあとに、駒沢にみんなを呼んでくれて飲みながら話したときの締めと似てましたよ。あのときも、「解散と言いつつ、ゼロではないんじゃないの?」と言われて、みんなで酔っ払いながら「やりまぁーす」って言ったのを思い出しました(笑)。
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あれから20年、これほどインパクトを受けたバスケバカ(※バスケ愛の最大賛辞として使用)なヤツらはまだいない。次回、HITHに参戦した4人のボーラーの声もお届けしたい。
〜前編〜へ続く
文・写真 泉誠一