SOMECITYには、欲張りなボーラーが多い。NBLやbjリーグへボーラーを輩出する反面、平日開催なので関東実業団リーグやクラブチームとの掛け持ちも可能だ。スポットライト眩いイエローコートだけでは飽き足らず、3on3も、5on5も高みを目指すボーラーズ。
今やSOMECITYはネクストレベルを掴む場所であり、プロ選手たちが戻って来られるホームコート。大塚商会アルファーズに所属し、NBDLでプレイした3人がオフシーズンを迎え、SOMECITY 2014-2015 TOKYO 1st開幕戦からイエローコートに帰ってきた。420の長谷川聖(SHOW)と長谷川武(HASE)。そして、ルーキーシーズンを終えた落合知也(WORM)もUNDERDOGにカムバック。
久しぶりのSOMECITYは緊張した
「普段はあまり緊張しないのですが、久しぶりのSOMECITYということで不安もあり、最初は緊張しました」NBDLでは32試合全てに出場し、平均10.3得点、8リバウンドとしっかり数字を残したWORMは、逆に余裕を持っているようにさえ見えていた。
「3年間プレイして来たSOMECITYに、今回はNBDLのプロ選手として戻って来たことに対するプレッシャーは大きかった。そこが、これまでのシーズンとは全然違う感覚でした。また、チームからも長く離れていたので、以前と同じようなマインドで臨むことが難しかった。でも、お客さんから『WORM』って言ってもらえてすごくうれしかったし、帰って来た感じがしました。今日でこの雰囲気を思い出したので、次はもう大丈夫です」
NBDLでのフルシーズンを戦い抜いたWORMの身体は大きくなり、周りのボーラーからも開口一番にその点を指摘されたそうだ。
「常にバスケがある生活を送ることができ、100%バスケに対して集中できました。NBDLクラスになると基礎のレベルが全然違うので、全てにおいて勉強になりました。特に一番成長できた点はディフェンス。上のレベルに行って違いを感じるのもディフェンスなんです。そこが一番勉強になりましたね」
大塚商会は日本人選手だけでNBDLに参戦するチーム。ほとんどのチームが外国人を擁し、最大2人まで投入できる。195cmのWORMは長谷川武、山本修二と並び、チームの中では高身長。外国人とのタフなマッチアップも多い。しかし、WORMの場合、ALLDAYなどストリートボールの舞台で外国人とぶつかり合ってきたアドバンテージがある。
「ALLDAYに出る外国人は、『日本人はバスケなんかできねぇーだろ』ってスタンスで来るから、『なめられたくない』という気持ちがすごい強かった。ALLDAYよりNBDLの方がずっとレベルは高く、全然違います。でも、同じように気持ちでは負けないと思っていました。20cm以上身長差がある選手もいましたが、諦めずに常にぶつかっていたことが、結果に表れたと思います」