SOMECITY TOKYO 2013-2014 2ndシーズンは明日10月30日(水)、いつものクラブチッタ川崎で第3戦が行われる。第2戦で、世界を経験してきたUNDERDOGがよもやの2連敗。
サンフランシスコに浮かぶ監獄島・アルカトラズで行われた「RED BULL KING OF ROCK 2013」、「3×3 ワールドツアーファイナル」と2つの世界大会に日本代表として臨んだM21だったが、第2戦の2試合とも思い詰めた表情でプレイをしていた。
「世界でいろいろ経験して帰って来たことやオレが得てきたものを、このSOMECITYの場で表現したいという思いがあった。でも、その気持ちが強すぎて、逆にいつもの自分を見失ってしまった」
手軽に始められるのがストリートボールの良さではあるが、突き詰めればどんな舞台であってもその道は困難であり、悩みは尽きない。UNDERDOGにとって今シーズンは、MONEY(眞庭 城聖)がNBL熊本ヴォルターズへ、WORM(落合知也)は420のSHOW(長谷川聖)やHASE(長谷川武)と同じくNBDL大塚商会アルファーズへとステップアップして行ったことも、厳しい局面を迎える要因のひとつ。
「基点だったヤツが抜けたのは大きい。最近はオンコートでもオフコートでもリーダーシップを執ることをWORMに譲り、それでチームも良くなっていたのだが、そのWORMがいなくなり、次は誰なのかがまだチーム内でも明確になっていない。それがプレイにも現れてしまった」
次なるチームを引っ張る存在が現れるのが急務のUNDERDOG。SOMECITYは自らを表現する場であり、それは経験や年功序列などは一切関係無く、ボーラー自身から発していかなければならない。その個々の熱が集まってこそ、SOMECITYで勝てるチームとなっていくのは、これまでUNDERDOGも証明してきた。
「チームプレイの中で自分のやりたいことや得意なプレイを出していかなければ、この場でやってる意味はない。どこまで行ってもチーム力が大事。他のチームは何年も同じメンバーで力をつけていますが、UNDERDOGはメンバーの変動が激しいチーム。だからこそ、すぐにアジャストして、戦うからにはベストな状態でコートに立たなければならない。次のゲームまでにはなんとか修正したい」その次のゲームは明日に控えており、UNDERDOGは勉族と対戦する。
過渡期を迎えているが、その殻を破ればまた新たなUNDERDOGが生まれるはずだ。「個々を見ればレベルも高いし、選手層は厚い。あらためて3on3はチームプレイなんだなと思わされる。ここ最近は3on3に限らず、チーム力や仲間の大切さを感じています」
しかし、過渡期を迎えているのは世代交代が急がれる勉族も同じこと。堅い殻に覆われたチーム同士の一戦。この対決を制し、先にヒビを割るのはどっちだ!
文・泉誠一