「課題としては、相手にビッグマンがいるチームに対してイージーな1点を取られるケースが多いので、どこでファウルをするかというマネジメントが小さいチームは大事になります。オフェンスでは決められる点数を確実に取ることと、やっぱり2ポイントの確率を上げることが勝ちにつながります。ドライブやパスでかき乱しながら、最後の2ポイントを決め切ることが小さいチームにとって一番大事なことだと感じます」
SUNRISEには201cmの #21 イーヴェ・ニヨキゼラが、EDENにも203cmの #35 アビブ・ジエンと大きな相手。UPDATERSは宇田を含めた183cmが最高身長だが、「小さいチームでもボールをシェアしながら、ドライブに対して誰かが合わせていけば、デッカい選手がいなくても戦える姿が目指すべきスタイルです。その中で勝ちを重ねられるようにしていきたい気持ちは強いです」と20cmの差が生じたEDENから勝利をもぎ取った。
宇田は、今をときめく天理大学出身。パリオリンピックのメンバーには残れなかったが、リザーブメンバーとして帯同した日本代表の佐々木隆成は先輩であり、川真田紘也は同期。福井ブローウィンズの藤澤尚之も同じく同期。日の丸をつけて活躍する姿を見て、「もうメチャクチャ興奮しましたし、やっぱり見ていて僕自身もいろいろ感化されています。5人制と3×3はカテゴリーこそ違いますが、チームとしても選手としてもいろんな人たちに応援してもらえることを目指していきたいです」とそれまで落ち着いてコメントをしていた宇田の声が少しうわずっていた。
Bリーグのオフシーズン中に行われる3×3.EXE PREMIERは、スポット参戦できるのも魅力である。UPDATERSとしてビッグマンを補うべく、同期の参戦は今後あるのだろうか…?
「あのランクまで行ったらさすがに難しいかなと思いますね。でも、応援しています」
UPDATERSは9月8日の金沢駅西イベント広場開催がラストラウンドとなる。チケットを購入すれば指定席で観戦可能だが、オープンスペースで開催され、無料で見られるのも3×3の良さである。
身長差に関係なく勝つチャンスがある3×3の魅力
前編 INZAI RHINOS.EXE #14 大野勇哉
後編 ZIGExN UPDATERS.EXE #4 宇田隆平
文・写真 泉誠一