7月に日本国内すべてのチームが集結して行われた大規模トーナメント「CROSS CONFERENCE CUP」を制したSIMON.EXE。BAY ZONEカンファレンスも1位で突破し、「3×3.EXE PREMIER 2022 PLAYOFFS」を制して3冠が期待された。PLAYOFFS準々決勝では、CORSS CONFERENCE CUPのファイナルと同じくALPHAS.EXEと対戦。攻撃回数は遜色なかったが、SIMON.EXEは早々にチームファウルが7つを超え、フリースローを与えてしまう。2本のフリースローを決め、さらに効果的な2ポイントシュートを決めたALPHAS.EXEが3分を残し、14-21のKO勝利。SIMON.EXEは準々決勝敗退、8位で今シーズンを終えた。
SIMON.EXEにとって、エースのニコラ・パブロヴィッチや川崎ローレンスをケガで欠いた。「もちろんその影響は大きかったです。でも、それを言い訳にはしたくなかったです」というのは、チーム最年少のクーリバリ ソロモン。ALPHAS.EXEに敗れた後、「悔しいのひと言です。もっとできたのではないかと、終わったばかりですが後悔しちゃっています。そこは練習量だったのか、もっと突き詰めていかなければいけなかったのか…」と言葉を絞り出す。しかし、下を向くことなく、しっかりと前を見て答える姿に、悔しさだけではない充実さも感じられた。
今年11月に22歳の誕生日を迎えるクーリバリが、SIMON.EXEと契約したのは2年前。しかし当初は、プレーする機会をなかなか与えらず、今シーズンより本格デビュー。「Round.1から試合に出させていただき、はじめてのシーズンだったのでいろんなことを学び、吸収することも多かったです。ポジティブに考えればこの悔しさをバネに、来年より良い結果を出せれば良いなと思っています。個人としても、もっと良いプレーヤーになって、もっと良い結果を出して、もっと大きな舞台を目指していきたいです」というクーリバリのキャリアはまだまだ真っ新な状態である。
横浜清風高校出身、5人制バスケに打ち込んできたクーリバリにとって、「3×3もバスケットボールを使って点数を入れるスポーツですが、やっぱり全然戦い方が違い、そこが一番苦戦しました」と、アジャストするのに時間がかかった。ケガで戦列を離れたが強豪セルビアから来たパブロヴィッチをはじめ、SIMON.EXEの先輩たちはそれぞれの経験を若いクーリバリに注入する。
「得点の取り方や体力勝負のところもあるのでどう効率良くゲームを進めるかなど、今シーズンはいっぱい学ばせてもらいました。3×3の戦い方に対して、今後も技術やフィジカルをプラスしていって、どんどん良いプレーヤーになっていきたいです」