10月4日(金)に開幕するWリーグの新シーズンが2週間後に迫っているにも関わらず、世界との真剣勝負を繰り広げた。5人制以上にフィジカルな戦いを強いられる3×3だけに、コートに転倒するシーンも少なくはない。それでも篠崎は、「3×3を通じて海外の相手とタフな試合ができていることは、開幕戦に向けて良い準備になっています」とプラスに捉えている。現在、5人制の女子日本代表もアジア4連覇を懸けてインドでアジアカップを戦っている真っ最中であり、彼女たちもまた帰国するや否やWリーグに突入する。女子選手たちのタフさには、いつも感服させられる。
日本一丸となったお台場MEGA WEB
3×3の現状は、今回の日本代表のように5人制と兼任する選手がいれば、3×3に専念する選手もいる。「3人制をする機会や場がなければ、選手たちは挑戦できません。今はバスケットがひとつになるときであり、みんなでそれを作っていきたい。それこそが日本一丸だと思っています」という大神氏は、今大会を通じてひとつの形を実現させた。
日本代表や各国代表をはじめ、そこにはWリーグ選手がおり、5人制の日本代表選手も多いトヨタ自動車アンテロープスのメンバーも応援に駆けつけた。エキシビションゲームでは長崎県と茨城県の中学生が挑戦し、3×3.EXEや3W(トリプルダブル)で3×3を牽引するTOKYO DIMEもその妙技を披露した。Bリーグの選手や懐かしいWリーグOGたちも観戦に来ており、バスケに関わる多くの方がこの場に引き寄せられていた。
「3×3はフル代表だけが成績を残しているだけではダメで、U23やU18、国内大会など全てのカテゴリーによる日本トップ100の合計ポイントが国際ランキングに反映されます。だからこそ、みんなで結果を求めなければなりません。機会や経験だけではなく、もちろん優勝を目指して結果を出すことが今は一番必要です」と大神氏は訴える。現在8位の国際ランキングを引き上げながら、東京オリンピックでメダルを獲得するためにも日本一丸となって3×3を盛り上げなければならない。女子3×3を支える国内大会「3W(トリプルダブル)」は2シーズン目を迎え、10月26日(土)にイーアス つくばより開幕する。
文・写真 泉誠一