結果こそ伴わなかったが、いつでも楽しそうだった。「今は私が出たくて、出ようよ、出ようよって友だちを誘って参加しています。なので、私はみんなを知っていますが、他の仲間たちは『はじめまして』みたいな状況でした」と言うように、毎回異なる選手で構成されていたため、チームになりきれていない事情があった。
「出たいと言ってくれる女の子が、正直言ってまだまだ私の周りには少ないです。ボディコンタクトが嫌だとか、仕事の都合があったり。今後はメンバーが固定できるようにしたい。お互いにやりたいことが分かれば、もう少し良い勝負ができるようになると思っています。個人的にはTOKYO DIMEの練習に参加させてもらっているので、もっと経験を積んで個人スキルを上げていきたいです」
見ているこちらも楽しい気分になり、何よりもバスケ好きが全身から溢れ出ている。「部活を辞めてからは、それ以上にクラブチームでバスケをしていました。土日は昼と夜の両方、平日も放課後は絶対に練習して、週8~9回と部活以上にバスケ漬けの学生時代でした。今でも平均週4~5回は練習できています。部活くらいはやっています」と笑顔で話す品川選手は、青春真っ只中だ。
「高校時代に本気のバスケをしたかったですが部活を辞めた身なので……。でも3×3を通じて、今でもガツガツと本気でぶつかり合って、レベルが高い戦いができることは本当にうれしいですね」
今週末6月9日(日)、千葉県船橋市のららぽーとTOKYO-BAY[北館1階中央広場]にて、女子プロリーグ『3×3.EXE PREMIER』が開幕する。3Wに参戦していたチームや選手の多くは、プロリーグに進む。しかし、品川選手の姿を見ることはできない。プレミアじゃなくても、3Wは多くの女子選手たちを輝かせてくれた。来シーズン、新たなシンデレラに出会えるのを楽しみにしている。
3×3.EXE PREMIER WOMEN’S CATEGORY
文・写真 バスケットボールスピリッツ編集部