3×3シーズン真っ只中である。BリーガーやWリーガーで構成された日本代表が海外に挑み、なかでも女子は軒並み好成績を収めている。アジアカップで銅メダル、新設されたウーマンズシリーズ開幕戦で準優勝し、ネーションズリーグ(アジア・ヨーロッパカンファレンス)第2戦で女子U23日本代表はベスト4。現在開催中のU18ワールドカップでは負けなしの4連勝で予選ラウンドを突破し、メダルが期待される。6月18日にはワールドカップが開幕し、目が離せない。
ワールドカップに臨む女子日本代表には、3W(トリプルダブル)にも出場した馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)が選ばれた。トップレベルがフラリと参加できるオープン大会(※参加費無料)なのも3Wの魅力だ。そんな中、「私は一般人なので……」と恐縮するのは、PATRIOTの品川夏帆選手である。
学生時代の経歴を伺うと、バスケ部だったのは「高校1年生のときまで」であり、「バスケ自体はクラブチームで続けましたが……といっても本当に緩かったです」。元日本代表や現役Wリーガーらと一緒にプレーできるのが3×3の醍醐味であり、3Wというオープン大会の素晴らしいところだ。
PATRIOTは3Wファーストシーズンに4回出場したが、1勝も挙げることはできなかった。FINALもGYMRATSを相手に健闘したが、10-12で敗れて1回戦敗退。それでも品川選手のプレーにはいつも目を奪われる。「Wリーグで活躍された有名な選手たちと直接試合できるのはすごく貴重な機会です。ありがたい場です」と、積極的に経歴ある選手たちに向かっていった。
今なお、クラブチームで5人制バスケを主軸にプレーしている品川選手は、「周りから勧められて」3×3にのめり込む。
「ボディコンタクトが結構得意なので、『やればいいじゃん』と同じクラブチームの男性から言われて『やってみようかな』と思ったのがきっかけ。昨年の3×3.EXEの仙台大会が最初です。はじめてだったのでうまくいかないことも多かったですが、それ以上におもしろいなと思い、そこからどんどん友だちを誘いながら出ていたところにちょうど3Wがはじまってくれました。プレミア(3×3.EXE PREMIER)には入れないので、このような場があることで自分のスキルアップになりますし、楽しいです」