「ストリートでプレーしてきた選手たちの戦い方も3×3には必要な部分です。でも、もっと競技としての戦い方もあります。ストリートの部分を取り入れつつ、私たちはWリーグで戦ってきた経験を生かし、一つひとつの細かいプレーを徹底していることが勝ちにつながっていると思っています」
WリーグのOGたち4人が揃ったREXAKTは、阿吽の呼吸が生まれていた。
優勝賞金は海外挑戦へ投資
オリンピック競技となり、すでに開催国枠での出場が決まったことで、Wリーグの現役選手たちも3Wに参加しはじめた。一度体験すれば、『楽しい』『また出たい』という声ばかりだそうだ。「オリンピックも決まったのでもっといろんな大会が増えて欲しいですし、Wリーグの選手も率先して出てくれればもっともっと盛り上がっていくと思います」と前田も歓迎している。
3Wのファーストシーズンは終了したが、3×3.EXE PREMIERの女子カテゴリーが6月9日(日)ららぽーと東京ベイから開幕する。前田らREXAKTのメンバーはBEEFMAN.EXEで出場。他にも3W参戦チームやメンバーも多数名を連ねており、新たな戦いがはじまる。
「3WとPREMIERは別物だと感じていて、PREMIERはプロリーグ。違った戦いが繰り広げられると思いますし、今から楽しみです。3Wの優勝で終わりではなく、もっともっと練習を積み重ねて、私たちは絶対に負けない、国内最強を目指していきたいです」
最後に優勝賞金5000ドルの使い道を聞いてみた。「国内だけではまだまだレベルは上がらないので、やっぱり世界と戦うことが必要です。代表はWリーグの選手たちが今は出ているので、ならば私たちは3×3の国際大会を探して自らアポを取って出場します。やっぱり動かないことには何もはじまらないですからね。海外挑戦にお金を使いたいです」とストイックに投資し、その先にはしっかりとオリンピックを見据えていた。
文・写真 バスケットボールスピリッツ編集部