選手選考は当然、ラマスヘッドコーチに裁量がある。しかしファンもまた誰が最終の12人に残るかを想像することを楽しむ。それも日本代表の楽しみ方のひとつである。
筆者も紙に書き出してみたが、海外組3人が入ると、まったくわからない。
第2戦のようにフィジカルなゲームで苦戦を強いられると、やはりフロントコートは厚くしておきたい。そうするとポイントガードは2人か?
いや、そこは3人にして、フロントコートの選手は、ポジションをまたがせたらどうだろう? しかし、そうするとサイズが小さくなってしまわないか?
2番ポジションはどうする? 馬場はスタメンか、バックアップか? 比江島慎との競争になるのだろうか? そうするとシューターはどう起用する?
ラマスヘッドコーチは渡邊と馬場のドライブ能力を高く評価しているらしい。となると、彼らにそれぞれシューターを組み合わせる形になるのか?
帰化選手の枠(1枠)だって、エドワーズ ギャビンなのか、ロシター ライアンなのか、まったくわからない。
かつて、ここまで(勝手に)思い悩むメンバー選考があっただろうか。
そんなところにも「日本のレベルが上がってきているな」と感じる6月の国際強化試合2021だった。
文 三上太
写真提供 日本バスケットボール協会
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