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今始まる冒険 FIBA World Cup China 2019 Group Phase 1st Round GroupE ●45 Japan – USA 98○

アジア予選での開幕4連敗に始まり、そのあとの怒涛の8連勝で本戦出場を決め、親善試合での手ごたえと、メディアの盛り上がり。その間にNBAドラフトがあり、八村塁が日本人として初めてドラフトトップ10ピックを実現した。

この一年近くで日本代表を取り巻く環境は劇的に変わった。

そして、今回のワールドカップ本戦。

結果は3連敗だった。

しかしこれが、どうしたって動かしようのない、今の日本の立ち位置なのだ。

 

 

この日の日本対USAが、上海での予選ファーストラウンドの最終ゲームだった。

ゲーム開始が現地時間の20時半で終了が23時頃。そして会場からホテルまでのメディアバスの最終便が24時30分だ。そのバスに乗り込んだとき、さすがに身体を気怠い疲れが包んでいた。

 

ホテルに着いて、もう一仕事しようと夜食を買いにコンビニに出かけると、その帰りに急に土砂降りになった。

実は朝一番は快晴だったが、夕方頃には厚い雲が彼方からせり出し雷も聞こえ、一雨どころか嵐を呼びそうな、そんな空模様だったのだ。

 

目の前がひらけたと思ったら、次から次へと日本の前に立ちはだかる困難のように、一瞬の晴れ間の後には、また雨になる。

一難去ってまた一難。

上海の空模様のように、日本の航海の行く末は、前途洋々という訳にはいかないかもしれない。

だが、止まない雨はない。

間違いなく道は拓けているし、前進している。

アジアでも勝てなかった日本は、遥か遠い過去の彼方に置き去りにしてきたはずだろう?

 

このワールドカップでは、まだ順位決定戦が残っている。「死のグループ」とか「格上ばかり」とかそういう逃げ口上は通じない、さらに負けられない戦いが続くということになる。

まずは一勝を。それが後に続く道になる。

 

日本の世界への冒険は、今始まったばかりだ。

筆者紹介
吉田宗彦 |Munehiko Yoshida
Photographer
ファッション、広告、カタログ撮影などで活動中のフォトグラファー。
バスケットボールに関わる写真「Ballscapes –ボールスケイプ」はライフワーク。

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