日本代表に選ばれ続けることがトッププレーヤーである証明
――今年度はBリーグのチャンピオンシップが終わってすぐに東アジア選手権があり、その後、アジアカップに続きます。そうした大変さもあると思いますが、代表への意識は以前と変わりましたか?
やはり若いときとは変わりましたね。若いときは、どちらかといえばついていく感じでしたが、今は引っ張っていくという気持ちが芽生えました。特にアジア選手権でベスト4に入ったことで気持ちとしても楽になりました。もちろんそこで満足することなく、さらに上を目指していくために、あのとき田臥(勇太)さんがしてくれたように、今度は自分がチームを引っ張る立場になってきたなと感じています。そのためにどうしていくか。自分は口で言うより体で見せることのほうが納得してくれると思っています。僕がまだ日本代表の若手だったころにキャプテンを務めていた古田(悟)さんがそうした姿勢で示してくれて、僕たちもついていけました。僕もそういう姿を(若い選手たちに)見せなあかん。そのためにはディフェンスなど、そうした苦しいことを率先してやらなければいけません。そういう意味でもルカのバスケットはやりやすいです。
――国内リーグ歴よりも長い日本代表歴。ここは譲次さんにとってどんなところですか?
代表でやるのはすごく楽しいですよ。やはり自分はバスケットが好きですし、そのなかで新しいことを学べる機会だったり、日本のトップ選手とやれる機会は大事にしたいなと。それが代表というところだと思っています。
――今後の日本代表のなかでどんな竹内譲次になっていきたい?
代表というのは、当たり前ですけど、日本のトッププレーヤーで構成されるべきなので、そこに選ばれ続けたいです。それが自分がトップレベルでやれている証明にもなるので。そういうシンプルな考えでいます。
――チームとしてはどうなってほしい? もしくはどうしていきたい?
まずは常にアジアのトップでやれるレベルを定着させたいです。これは近未来的に思うことです。そのあとでヨーロッパや中南米のチームのいいゲームができるように……あいつらが本気になるくらいのレベルにはなりたいと思います。
――そのためにはやはりディフェンスがカギになる?
そうですね。組織だったディフェンスと、あとは外角のシュートも絶対に必要かなと思います。
――譲次さんとしてもそのディフェンスで力を発揮したいと。
そうですね。そこは発揮していかなあかんな……というか、それがスタンダードにならないといけません。今、すごくよい経験や勉強をさせてもらっているので、そういうスタンダードを築いていきたいです。
文 三上太
写真 安井麻実