この日行われたバスケットボール男子日本代表強化試合2戦目。
FIBAランク26位のウルグアイ代表に、初戦は破れたAKATSUKI FIVE。
ー 体格差がさほどない相手に、どう対応するのか。ー
前日から“どう調整したのか”が注目された。
相手ベンチにも果敢に攻め込む、日本代表に選出されたサンロッカーズ渋谷のマスコット、サンディー。後ろでずっと選手の真似をし、会場の笑いを誘った。
会場に流れるオープニングムービーを見ながら、モチベーションを高める選手たち。
#88 張本天傑
ウルグアイ初のNBAプレーヤー、#15 エステーバン・バティスタ。強いフィジカルでゴール下を支配し、第1戦は21得点と大暴れした。
この日、バティスタ(13得点)に次ぐ9得点。#フアン・ドゥカッセ
ウルグアイ代表の司令塔、#6 ブルーノ・フィッティパルド
ハイスピードで切り込み、エンドラインぎりぎりからのシュートを見事沈めた#7 篠山竜青
全体に声をかけながらすぐさまディフェンスモードへ。
#7 篠山竜青
他チームファンでも、サンディーは好き!という方も多いのでは?サンロッカーズ渋谷のキュートないたずら好きマスコットは、代表戦でもその存在感を発揮。渋谷のユニフォームを着た自身のぬいぐるみと共に、AKATSUKI FIVEのアップを見守る。
会場を埋めた多くのファンの声援を背に、集中した表情を見せた。
#6 比江島慎
チームに良い流れを生み、ベンチで見せたこの表情。
こういう一瞬に、私たちも励まされるのかもしれない。
#2 富樫勇樹
バティスタをかわしてゴールへ。
#10 竹内公輔
激しいコンタクトの末に瞼を切り心配された場面もあったが、処置の後に戻ったコートでは変わらぬアグレッシブなプレーを見せた。
#6 比江島慎
今チームよりアシスタントコーチに就任した佐古賢一氏(写真中央)。試合中、選手に積極的に声をかけ、鼓舞する姿が印象的だった。
フォトグラファーあとがき
前日の負けを、どう捉え、どう修正してくるのか。
詰めかけたバスケットボールファンからは「ニッポン!」のコールが止むことはなく、1プレー1プレーに会場は一喜一憂する。そして、1つのシュートが決まるたびに歓喜の声で会場が揺れた。
今回の強化試合は一勝一敗。
修正すべき点は多いが、私は写真を撮っていてとにかく楽しかった。
会場の声援に応えようとコートで必死に躍動する選手たちの瞳は、レギュラーシーズンのそれとは違う輝きがあり、ファインダー越しに幾度も心が動かされた。
72得点取ったことはもちろんだが、ウルグアイチームに激しいディフェンスで立ち向かい、第二クオーター以降の相手チームの得点を14点以下に抑えた点は大きく評価できるものだ。
この2戦で世界と戦うための、【身体と精神の体力】が大幅に増えたに違いない。
- 日本のバスケットボールは進化している。-
そう感じる事が出来たこの1戦。
私はこれからも、目と心が離せない。
文・写真 安井麻実