リオデジャネイロ五輪以来となるオーストラリアとの再戦。昨年の夏は終盤にひっくり返され、86-92で敗れている。いざ、ティップオフ。
序盤、ハイポスト近辺のジャンプシュートで得点を重ねた大崎佑圭。ミドルシュートはよかったが、インサイドでの決定力を欠いたのが残念。
今日もチームを引っ張った吉田亜沙美。しかし終盤はベンチにいる時間が長かった。少し心身の疲労が重なっているのだろうか。
長岡萌映子は、これまで「苦手」と言われていたディフェンスで体を張った。地道な取り組みがディフェンスでも成果を表している。
近藤楓とのピック&ダイブを決める高田真希。オーストラリアのフィジカルに手こずった場面もあったが、安定感はやはりチームトップクラス。
タイムアウト明け、トム・ホーバスヘッドコーチが選手たちに細かな指示を与える。この細かさが日本のバスケットにマッチしているように思う。
1対1から得意のフェイドアウェイを放つ長岡萌映子。これ以外にも強引なトップなどもあり、モエコらしさは垣間見えたが、6得点・0リバウンドはもうひとつか。
その長岡と長年コンビを組んできた町田瑠唯のドライブ。後半は町田と藤岡麻菜美のツーガードが機能し、2人とも積極的にアタックしていた姿が印象的だった。
指示通りのプレイができていなかったり、弱気と判断されたプレイには厳しい表情で応える。今日はいつも以上にホーバスヘッドコーチの、ドスの利いた声がコートに響いた。
予選3試合すべてで日本の「トップパフォーマー」となった藤岡麻菜美。判断ミスを指摘される場面もあったが、積極的なアタックで終盤の追い上げムードを作り出していた。
文・写真 三上 太