JX-ENEOSサンフラワーズ(1位)vs トヨタ自動車アンテロープス(4位)
デンソー アイリス(2位)vs 富士通レッドウェーブ(3位)
@国立代々木競技場第二体育館
2015年3月15日(日)にレギュラーシーズンが終了した第16回Wリーグ。当初はもたついた感のある女王JX-ENEOSだったが、終わってみれば首位通過でプレーオフ・セミファイナルを迎える。2位につけたデンソー、3位の富士通、4位のトヨタ自動車と順位こそ違えどセミファイナルの顔ぶれは昨シーズンと同じ。この日(3/16)は4チームのヘッドコーチが記者会見に臨み、レギュラーシーズンの振り返りと、セミファイナルへの意気込みを語った。
JX-ENEOS:佐藤清美HC
開幕当初のことを考えれば、レギュラーシーズン1位は満足できるが、ターンオーバーがリーグワーストだったのは反省点。良かった点を挙げれば3番ポジションにコンバートした#52宮澤夕貴がアウトサイドのシュートの確率を上げて活躍し、ポイントガード#12吉田亜沙美が復活したこと。
期待した#11岡本彩也花、#23大沼美琴のアウトサイドシュートの確率が上がってこなかったので、逆にプレーオフではこの2人の活躍に期待したい。
セミファイナルのトヨタ自動車戦は相手の3Pシュートを抑えなければならない。特に#24栗原三佳、#25久手堅笑美は要注意だ。
トヨタ自動車:後藤敏博HC
今シーズンはなかなかチームプレイの精度が上がってこなかった。まだ完成度が低いので、もっと練習しなければならない。JX-ENEOSには最終節も勝てず、#10渡嘉敷来夢、#24間宮佑圭の2人にやられているのでここを抑えることを考えなければならない。
全員に頑張って欲しいが、NBAゴールデンステイト・ウォリアーズを真似て“スプラッシュシスターズ”と呼んでいる#24栗原三佳、#2川原麻耶、#20近藤楓には活躍して欲しい。栗原はシーズン当初は良くなかったが、後半戦になるにつれてチームを引っ張るようになってきた。近藤はまだまだ伸びしろがあると感じている。
デンソー:小嶋裕二三HC
#30伊藤恭子、#8高田真希、#9牛田悠理のセンターラインは安定感があり活躍してくれた。ただ、それ以外のメンバーは固定できず、思ったように得点が伸びなかった。
ディフェンスはリーグ最少失点と機能し、取りこぼしをせず接戦で勝利できたのは勝負強さが増したからだと思う。#14大庭久美子が先々週から復帰したが、まだ万全ではない。
対戦相手の富士通はチームプレイに長けているという印象で、特定の選手というより、チームで全員を守りたい。我々はセンターラインが安定しているので、2~4番ポジションでいかに点が取れるかが重要だと考えている。
富士通:BT・テーブスHC
好不調の波が激しかったが、強いチームと戦えるようになった。下位に取りこぼしたのは若さが出て、「負けてはいけない」と自分たちでプレッシャーをかけたようだ。
2敗しているデンソーが相手で、面白いセミファイナルになるだろう。プレッシャーディフェンスを打ち破るペネトレイトがカギになると考えている。全員に頑張って欲しいし、チームバランスを大切に戦っていきたい。#12篠原恵のゴールエリアと、ベテラン#1三谷藍の流れを変える影響力に期待したい。#10町田瑠唯のオフェンス力と、#0長岡萌映子のリーダーシップの向上が好結果につながっている。
プレーオフ・セミファイナル スケジュール
3戦2勝先勝方式のため、第3戦は開催されない可能性があります。
第1戦 3月21日(土)
13:00 デンソー vs 富士通
15:00 JX-ENEOS vs トヨタ自動車
第2戦 3月22日(日)
13:00 富士通 vs デンソー
15:00 トヨタ自動車 vs JX-ENEOS
第3戦 3月24日(火)
17:00 デンソー vs 富士通
19:00 JX-ENEOS vs トヨタ自動車
※第3戦が1試合の場合は19:00開始
第1戦、第2戦(第3戦が行われた場合は1試合のみ)NHK-BS1で生放送。
第2戦はWJBLチャンネルにて録画放送。
なお、会場の代々木第二体育館では「バスケットボールスピリッツvol.5」の販売が行われています。
羽上田 昌彦