日本代表4名を祝福しに代々木第二へ!
アジアの頂点に立った女子日本代表の興奮冷めやらぬまま、いよいよWリーグが開幕を迎える。
11月8日(金)、代々木第二体育館で行われるオープニングゲームは、JX-ENEOS vs 日立ハイテク。
JX-ENEOSに所属する4人の日本代表(吉田 亜沙美、間宮 佑圭、渡嘉敷 来夢、宮澤 夕貴)を祝福するお披露目ゲームと言えよう。この4人が出なくても、リーグ戦を勝ち抜けるだけの戦力が有り余っているのが女王JX-ENEOS。U-17世界選手権ではベスト5を受賞したルーキー中村 優花の出場機会はこの開幕戦からありそうだ。しかし、日本代表選手たちの疲労もさることながら、全員揃ってチーム練習ができていないという不安はある。
その不安要素をしっかり突いて金星を挙げたい日立ハイテク。プレーオフ進出を逃した昨シーズンは12月9日でWリーグを終えている。11ヶ月間、チームで練習して来た成果を試す時。オフの間には、2年目を迎えた池内 侑里と天野 佳代子はユニバーシアードに出場し、国際大会でレベルアップしたところを見せてもらいたい。
11/8(金)19:00 JX-ENEOS vs 日立ハイテク@代々木第二体育館
11/9(土)14:00 JX-ENEOS vs 日立ハイテク@船橋アリーナ
3つのポジションの日本代表を擁する三菱電機 vs 未来の日本代表が多い富士通
JX-ENEOSに続く3人の日本代表選手を輩出したのは三菱電機。先発の宮元 美智子をはじめ、王 新朝喜、櫻木 千華もベンチスタートながらそれぞれの役割を果たし、優勝に貢献。2011-2012シーズンからWリーグに復帰して以来、プレーオフ争いに絡む新興勢力であり、昨シーズンは1ゲーム差の5位でセミファイナル行きを逃した。まだまだ発展途上の三菱電機だが、アジアの頂点に立った3選手が自信をまとい、プレーオフ・セミファイナル進出を目指す。
対する富士通はケガで選考から漏れたが、来年の世界選手権へ向けて名を挙げたい強者揃い。昨年のロンドンオリンピック世界最終予選メンバーの篠原 恵、16歳から国際大会で結果を残して来た長岡 萌映子、さらには山本千夏、町田 瑠唯と名を挙げれば切りがない2020年東京オリンピックの主力候補が名を連ねる。だからこそ、優勝を目指さねばならない。幸い、一人も日本代表に選出されることなく、この長いオフシーズンをチーム全員で全うできたことで優勝候補と言える。
11/9(土)15:00 富士通 vs 三菱電機@海老名運動公園総合体育館
11/10(日)14:00 富士通 vs 三菱電機@海老名運動公園総合体育館
昨シーズン、悔しい思いをしたトヨタとデンソー
シルバーコレクターのトヨタは、今年こそ頂点に立ちたい。日本代表は唯一、久手堅 笑美のみ。リベンジに燃えるトヨタにとっては、この開幕の日を待ち焦がれていたことだろう。2年目の栗原 三佳のさらなる活躍、鬼頭 真由美と丹羽 裕美の大卒ルーキーもまた即戦力として期待は高い。日本代表候補として、体の強さは際立っていた森 ムチャもおり、選手層厚いトヨタはリーグ初制覇を狙う。
昨シーズン開幕直前、思わぬケガで大黒柱の髙田 真希を失ったデンソーは、想定外の辛いシーズンを送ることを余儀なくされた。その髙田がどこまで復帰できるのかは開幕してみないと分からない。しかし、昨年は日本代表で先発を張っていただけに、留守にしている最中に43年振りのアジア制覇を成し遂げられてしまった悔しさをリーグにぶつけてもらいたい。日本代表の大庭久美子と藤原有沙はプレイタイムには恵まれなかったがシュートタッチは良く、コンディションも良いままシーズンインできそうだ。ルーキー伊集 南は、新たなるデンソーの司令塔として開幕から起用されるのではないだろうか。デンソーの復活がリーグを楽しませてくれる。
11/9(土)15:00 トヨタ vs デンソー@岡崎中央総合公園総合体育館
11/10(日)15:00 トヨタ vs デンソー@岡崎中央総合公園総合体育館
今シーズンは12チームによる3回戦総当たりに増えたレギュラーシーズン。その後、上位4チームによるプレーオフが行われ、15代女王を決める。1リーグ制になって2シーズン目。上位と下位チームの差はどこまで埋まったのか?アップセットをするならば、日本代表が疲れている今のうちだ。
11/9(土)13:00 シャンソン vs トヨタ紡織@岡崎中央総合公園総合体育館
11/10(日)13:00 シャンソン vs トヨタ紡織@岡崎中央総合公園総合体育館
11/9(土)12:30 アイシンAW vs 羽田@ウィングアリーナ刈谷
11/10(日)12:30 アイシンAW vs 羽田@ウィングアリーナ刈谷
11/9(土)15:00 新潟 vs 山梨@新潟市東総合スポーツセンター
11/10(日)12:00 新潟 vs 山梨@新潟市東総合スポーツセンター
写真・三上 太/文・泉 誠一