早川ジミーが豊田通商のスターターに。
先週はNBLの東芝神奈川vs日立東京を観戦。好調な東芝神奈川に対し、外国人選手1名をケガで欠く日立東京。第1、第3ピリオドのオンザコート2を考えると、日立東京の苦戦は免れない。いまだ1勝と精彩を欠いているからなおさらだ。
ところが、日立東京はオンザコート0でゾーンディフェンスを仕掛けたり、アウトサイドから積極的にシュート狙ったりして終始リードを奪う。最後は逆転負けを喫したが、チーム一丸となって戦う姿は、一瞬、高校生プレイヤーたちのようにも見えた……。
試合前、ふと観客席に目をやると(実は入場者数が気になり、よく見ているのだが……)、『SLAM DUNK』の作者、井上 雄彦さんの姿が。プライベートでの来場であり、お邪魔するのは申し訳ないと思いつつ、ほんの短くご挨拶を交わした。
そう言えば、今日はNBDL(NBLの育成リーグ)の開幕日。“スラムダンク奨学金”で留学を果たした早川ジミー選手が豊田通商ファイティングイーグルス名古屋の一員として登場するかも知れない。その話題に触れ、スターターを務めたことをお伝えすると「今シーズンはポジションがG/Fに変更になったから楽しみ」とニッコリ。
多忙を極める中、バスケを応援していることがよくわかる。今さら語るまでもないが、『SLAM DUNK』をきっかけにバスケに熱くなった人がいったいどれだけいるだろうか? 何も選手に限ったことではない。バスケ未経験者だって、バスケの虜になった、というファンはたくさんいる。
井上氏が設立した“スラムダンク奨学金”。そこにはこんな思いが込められている。
──スラムダンク奨学金は、『スラムダンク』の作者である井上雄彦の「この作品をここまで愛してくれた読者と、バスケットボールというスポーツに、何かの形で恩返しがしたい」という志から始まりました。──スラムダンク奨学金HPより
“スラムダンク奨学金”とカタチで、とてつもなくスケールの大きな恩返しをしている井上氏。我々はバスケが好きで、バスケがあって良かったと心から思っている。さらに、『SLAM DUNK』で熱いバスケ魂を共有することができたと感謝している。
ならば一緒に恩返しをしなければ……そう、もう一度、バスケを観に行こう! 近くのアリーナへ出掛けて行こう。我々ができる恩返しのひとつが、選手やチームを応援すること、バスケを盛り上げることだ。
NBL、bjリーグ、WJBL、SOMECITY、NBDL……ミニや中高生、大学生の試合だって構わない。「だって、情報がないから」とご指摘を受けないよう、できるだけ情報を伝えることが当サイトに使命だと肝に銘じたい。
ちなみに早川ジミー選手のスタッツは以下の通り。
10月19日(土)vs レノヴァ鹿児島
プレイタイム:14分14
得点:3、リバウンド:3、アシスト:2、スティール:1
10月20日(日)vs レノヴァ鹿児島
プレイタイム:13分57秒
得点:12、リバウンド:5、アシスト:0、スティール:1
シーズンが進めば、ますます活躍が期待できる。このような、『SLAM DUNK』魂の躍動をお伝えできるよう頑張ります。
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。