WJBL(第16回Wリーグ)のプレーオフ・セミファイナルと同時期に、NBDLも上位4チームによるPLAYOFFSが開催される。場所は岐阜県岐阜市のヒマラヤアリーナ。出場チームは豊田通商ファイティングイーグルス名古屋(1位:30勝2敗)、東京エクセレンス(2位:27勝5敗)、アースフレンズ東京Z(3位:25勝7敗)、アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城(4位:16勝16敗)。
先に1位と4位、2位と3位がセミファイナルを戦い、翌日は勝ったチームが優勝を懸けてファイナルを、負けたチームが3位決定戦を戦うトーナメント方式。30勝2敗の豊通名古屋の強さが際立つが、1発勝負だけに何が起こるかわからない。
今回は愛知勢vs東京勢という図式になったが、もしかしたらここに東京勢がもう1チームに加わる可能性があった。4位と同率ながら一歩及ばす、セミファイナル進出を逃してしまった大塚商会アルファーズだ。
最終節を迎えた段階でアイシンAWは14勝16敗、大塚商会は16勝14敗。アイシンAWとの対戦成績は2勝2敗だがゴールアベレージでは1.05のアイシンAWが上。 “マジック1”何としても「1勝」を上乗せしなければならない状況で、3月15日に東京Zとの最終戦を迎えた。
序盤こそ大塚商会の気迫が上回り、リードを奪う展開に……ところが落ち着きを取り戻した東京Zは持ち味の多彩なオフェンスで着々と得点する。前半を終わって47-28と完全に東京Zがペースをつかんだ。
後半に入っても高確率でシュートを決める東京Zに対して反撃の糸口をつかめない大塚商会。#22長谷川智也が6本の3Pシュートを決める活躍を見せ、#91落合知也が11得点、7リバウンド、5アシストと奮闘(前日は40分フルタイム出場)した。最後の最後まで、全員で必死にボールを追いかけたが81-99で敗れ、悲願のPLAYOFFS進出は果たせなかった。
「あと1勝」は届きそうで届かない、大きな壁だった。アーリーエントリーでチームに加入した選手同士、大塚商会#28兒玉貴通(大東文化大)と、東京Z#8藤永佳昭(東海大)のマッチアップは見応えがあった。敗者の悔しさも背負って戦うPLAYOFFSの熱戦に期待したい。
NBDL PLAYOFFS@ヒマラヤアリーナ
- 3/21(土)
12:00 東京EX vs東京Z
14:30 豊通名古屋 vs アイシンAW - 3/22(日)
12:00 3位決定戦
14:30 FINAL
なお、会場のヒマラヤアリーナでは「バスケットボールスピリッツvol.5」の販売が行われています(BALLER’S )。
羽上田 昌彦