2014年、最初にJBA(公益財団法人日本バスケットボール協会)の表彰を受けたのは「3×3 日本選手権プレ大会」の優勝チームだった。場所は“聖地”代々木第二体育館。折しも第一体育館のほうは「オールジャパン」の真っ只中で、同じバスケでもその楽しみ方はいろいろなのだと感じることができた。
オールジャパンは男女ベスト4決めの試合であり、まさに真剣勝負。3×3はファミリーで会場にやって来たチーム関係者も多く、コートサイドの応援風景も和気あいあいだった。とはいえ、選手たちがコートに入り、試合開始になるこちらも真剣さでは負けていない。体を激しくぶつけ合い、エキサイトするシーンも多かった。「プレ大会」とはいえ日本選手権であり、参加した選手たちのモチベーションは高い。
次からは“プレ”が取れて、「3×3 日本選手権」へ。JBAの公式記録に残り、栄誉が称えられ、ますますモチベーションが上がる。ピリピリした雰囲気の中でプレイすることになるのだろう……か!? いやいや、この“和気あいあい”こそ3×3ならではのもの。エキサイティングなコートの上と、笑顔と歓声のコートサイドのコントラストがイイのだ。
「バスケをプレイして愉しむ、バスケを観て楽しむ」一緒になってバスケを味わうことが3×3の醍醐味! ジャンルやスタイルは気にせず、2014年はもう一度、みんなでバスケを盛り上げよう。
最終結果
【男子】
優勝 勉族(千葉県)
準優勝 TOKYO BEAST(埼玉県)
MVP 黒田 裕(勉族 #96)
【女子】
優勝 RONMENS(神奈川県)
準優勝 FLAPPERS(長野県)
MVP 宮崎 麻衣子(RONMENS #2)
※試合結果はJBAオフィシャルサイトにて
※「勉族」についてはこちらの記事もどうぞ
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。