昨年5月11、12日の東京ステージを皮切りに、全国9都市で開催された「3×3 TOURNAMENT.EXE」。各都市の優勝チームがお台場・『Zepp DiverCity』(東京都江東区)に集結し、“FINAL STAGE”が開催された。各都市のトーナメントは野外のコートが多かったが(夏は炎天下でも!)、今度は屋内コートでクラブ仕様。オールスタンディングの観客たちはDJが操るビートの効いた音楽と、ストリートバスケ特有のキレ切れのパフォーマンスに酔いしれた。
この日は都内でもう一つ、バスケのビッグイベントが開催中だった。それは、5on5の日本一決定戦ともいうべき「第89回天皇杯(男子) 第80回皇后杯(女子)」、通称オールジャパン。セミファイナル、ファイナルという最高潮のタイミングであり、大勢の観客とメディアが代々木第一体育館に詰め掛けていた。
しかも、前日(11日)の男子セミファイナルはまれにみる接戦が続き、東芝神奈川vs和歌山はブーザービーター。この日の女子ファイナル(翌日の男子ファイナルも)はNHK総合でライブ中継されていたのだ。
それでも、ここお台場も負けてはいなかった。優勝および選手の表彰は以下の通りだが、男子ファイナルは最後の最後まで勝敗の行方がわからないシーソーゲーム。そして、試合終了間際には上堂薗 準(UNCAGED#7)のブザービーター……誌面でもお伝えしたいと考えているが、クラブ仕様のコートで展開されたストリートバスケの“熱”は本物! 先日お伝えした「3×3日本選手権プレ大会」に加え、人気の高いストリートバスケのリーグ『SOMECITY』もある。
3×3が2020 年東京オリンピックの正式種目になるかも……という興味はさておいて、まずは一人でも多くの人がプレイする機会に恵まれ、エンターテインメント性の高いイベントに触れられればそれでヨシ。観に行っても、プレイしに行っても、バスケ好きが集まって大いに盛り上がろうではありませんか。
【表彰】
男子優勝 UNCAGED(横浜)
男子準優勝 UNDERDOG(名古屋)
女子優勝 GYMRATS(仙台)
女子準優勝 SWAT(名古屋)
得点王(NBA2K14賞)
男子:中山 乃不史(UNCAGED#28)
女子:花田 有衣(GYMRATS#13)
MVP(adidas賞)
男子:上堂薗 隼(UNCAGED#7)
女子:深津 詩織(SWAT#3)
【来場者数】1,489名(延べ)
【ニコニコ生放送視聴者数】69,500名(生放送時)
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。