Photographs by Munehiko Yoshida 吉田 宗彦
2016年1月10日【女子決勝】/JX-ENEOSサンフラワーズ○ 83 vs 44 ●デンソーアイリス@国立競技場代々木第一体育館
①機を見て激しいプレスディフェンスを仕掛けるJX-ENEOS。ディフェンスの名手としても鳴る#0吉田亜沙美がスティール。デンソーは最後まで、オフェンスのリズムをつかめなかった。
②日本一を決めるゲームでも圧倒的な存在感を見せたJX-ENEOS#10渡嘉敷来夢。ディフェンスリバウンドからそのままボールをプッシュし、追いすがるディフェンスをかわして“Coast to Coast!”
③ベスト5初選出のJX-ENEOS#11岡本彩也花。インサイドにディフェンスが寄ったときのアウトサイドシュートを得意としているシューターだが、隙を見つけて仕掛けるドライブ、速攻の先頭を走る脚力も相手チームの脅威に。
④「求められているのはインサイドでの頑張りなので、それをやるだけ」とファイナルに挑んだデンソー#12赤穂さくら。だが、世界基準の誇るJX-ENEOSのインサイド陣には仕事をさせてもらえなかった。
⑤ドライブ、ジャンパー、ロングレンジと積極的にゴールに向かったデンソー#13伊集 南だったが、結果的にはタフショットが多く8点止まり。ゲームメイクにトライし続けたものの、昨年ほどのインパクトは残せず……。
⑥JX-ENEOS#21間宮佑圭のマッチアップは伸び盛りのルーキー、赤穂。まったく気負いはなく、ルーキーを圧倒する存在感を見せつけた。リバウンドやドライブにチャンスメイクも……赤穂は自分が目指すべき姿をその目に焼き付けたに違いない。
⑦デンソー#8高田真希と渡嘉敷のインサイド対決は、高さで渡嘉敷が勝る。「相手にアドバンテージがあるのに、ボールが入る前のポジション取りでやられてしまった」と高田。とはいえ、リバウンド数はゲームハイの「11」(間宮と同数)を記録した。
⑧「前でも裏でも取ったポジションにパス来ると思っている」と、パサーに対する絶大な信頼を口にした渡嘉敷。吉田も「(渡嘉敷、間宮は)世界で戦える選手。これからもずっと一緒に戦っていきたい」と、強い絆を強調した。最強トリオを擁するJX-ENEOSの牙城を崩すのは、さてどのチーム?
⑨「一番の敗因はメンタル」と声を落とす高田。やはり“王者のメンタリティー”を打ち崩すのは容易ではなかった。吉田は「スタートの5人だけでなく、全員が強い気持ちで向かっていった結果が大差での勝利」と胸を張った。