強豪・トヨタ東京の一員となったわけだが、チームの印象について伺ってみた。
宇都「このチームに入って良かったと純粋に思いますよ。先輩たちも良い人たちばかりですし、練習中も声をかけてくれていろいろと教えてくれます。すごく面倒を見てくれます」
田中「大学の頃とは違うバスケットなので、新鮮で楽しいです」
張本「先輩たちが優しいので、分からないところがあれば声をかけてくれます。ただ、英語には苦労しています。ミーティング中は英語しか話していないです」
英語が飛び交うと張本が紹介してくれたが、ちょうど先日行われたドナルド・ベックHCによるコーチングセミナーを受講した際、伊藤拓摩アシスタントコーチがそのことを紹介していた。
「1分しかタイムアウトが無い中で、通訳を介すとどうしても時間が無くなります。そこでHCが使う英語を単語レベルから、練習中は常に使うようにしています。だから練習中は僕も英語しか話さないですし、分からなかった時に選手が聞いてくる。今では竹内(公輔)選手や岡田(優介)選手も通訳いらずでヘッドコーチと会話ができています」
初めての外国人コーチとのコミュニケーションに苦戦する3人だが、ベックHCに対してはどのような印象を持ったのだろうか?
宇都「結構なんでも言う人だと思います。パスにしても、ドリブルにしても、シュートにしても、全てにおいていろんなことを指導しますので、そこは自分で判断しながら必要なことを吸収して上手くなっていきたいです」
張本「ベックHCとはまだ4日しか経っておらず、しっかり練習をしたのも2日間だけなのでまだよく分かりません。でも、厳しいところは厳しいですし、自分のバスケットというかポリシーを持って指導してくれるので、そこはすごく良いところです」
田中「僕も同じです…」
では、ベックHCは彼らをどう評価しているのだろうか?
「まだまだチームに合流して日が浅いので、全てはこれからです。3人とも能力の高い選手ですから、必ずチームの宝になると期待しています。ただし、急に成功できるわけではないので、しっかり時間をかけて育てていきたい」
「ファンは家族」by 天傑
すでにバスケを知っている方にとっては名の通った彼らではあるが、あらためて自己PRとファンの方々へのメッセージを寄せてもらおう。これまで口数の少なかった田中からコメントをもらうことにした。
田中「今日は最後に出るような感じでしたが、これからはチームのスタイルや外国人の体の当たりに慣れて行って、勝負を決める場面でも試合に出られるようにがんばります」
張本「まだ出番が無いのでまずはベンチを盛り上げて、見ている人にトヨタ東京の試合は楽しいと思われるように盛り上げていきたいです。自分はファンのことを家族だと思っています。家族からの応援は力になりますし、家族と一緒に今後も戦って行きたいです」
それでは一番最初にトヨタ東京入りを決めた宇都に締めてもらおう。
宇都「観客を楽しませるのが得意なので、そのようなパフォーマンスも大学時代と変わらずやって行きたいですし、そういうところも見ていただきたいです。ファンと一緒に戦う気持ちでプレイしますので、ぜひ会場に来て応援してください」
宇都と言えば、誰に言ってるのかわからないほど試合中によくしゃべるイメージがある。今日は静かだったと、今度は筆者の方から突っ込んでみた。
宇都「今はまだプレイすることで精一杯で余裕が無いので、まだそこは出せてません」
張本「今日の試合でちょっと言いそうだったよね。ハーフラインでファウル取られた時に…」
宇都「あれは大丈夫。俺ももう大人だから!」
コートに出た直後に犯したファウルに対し、宇都はすぐさまベックHCにベンチの傍まで呼ばれ、なにやら言われていた。
宇都「はい。落ち付けって言われました」
翌9日には張本もコートに立ち、アーリーエントリーの全員がデビューを果たした。宇都は約1ヶ月、田中、張本も10日を経たことで少しは余裕を持ったプレイが見られるかもしれない今週末は、つくばロボッツを迎えて行われるホームゲーム。しかし、前日となる2月14日、先週同様に東京都内は大雪に見舞われている。誰だ?雪男は!
2月15日(土)16:00 トヨタ東京 vs つくば@代々木第二体育館
2月16日(日)15:00 トヨタ東京 vs つくば@代々木第二体育館
2月22日(土)15:00 アイシン三河 vs トヨタ東京@ウィングアリーナ刈谷
2月23日(日)15:00 アイシン三河 vs トヨタ東京@ウィングアリーナ刈谷
トヨタ自動車アルバルク東京
NBL
文 泉誠一