「僕の強みはエナジー溢れるディフェンスと、思い切りよく3ポイントシュートを打ってチームに貢献していきたいです。野﨑選手とは同級生ですが、このチームではまだ若手の方になると思うので、年齢はあまり関係ないですが、2人で一緒に新しい雰囲気や力を少しでも良い方向に、このチームに貢献できれば良いと思います。何よりも3冠を達成するために、まず1日1日の練習をしっかり怠らずに日々成長すること。自分の得意な部分をさらに磨き、苦手なところも少しずつ改善していけるようにしたいです」(飯田)
野﨑はファイティングイーグルス名古屋から、飯田はB2の香川ファイブアローズから移籍してきた。伝統ある川崎のイメージについて質問すると、「やっぱり憧れていました」と飯田。野﨑も「小さい頃から、東芝時代から見てきたチーム。ビッグクラブに入ることができたという実感があり、すごくうれしかった」そうだ。チーム練習はまもなくはじまるが、すでに自主練習やトレーニングを行っているのを目の当たりにし、「本当に意識レベルが違うというか、やっぱり長くトップチームにいる理由があるんだなとすごく思いました」と飯田は感心する。同じく野﨑は「先輩たちが黙々と、淡々と自分のトレーニングをしているのを見て、長く選手生活ができている秘訣だと感じました」と話し、吸収できることも多い。
ともに1995年生まれ、身長も同じ185cm、ポジションはシューティングガード同士。最初にマッチアップした試合を二人とも覚えていた。2013年12月24日、東京体育館で行われたウインターカップ1回戦で対戦。佐久長聖高の飯田は20点を挙げたが、それを上回った県立佐賀東高の野﨑は30点、15リバウンドと活躍し、88-63でこのときは野﨑が勝っている。当時は二人ともパワーフォワードだったそうだ。飯田は「その時からすごく上手でしたし、やっぱり体が強くて速かった印象が強く、今もそれは変わらないです」と印象を持つ。「飯田選手もすごくシュートが上手かったですし、体も強かった印象が強いです。今も仲が良いので、お互いに切磋琢磨していきたいです」と野﨑は言い、学生時代はマッチアップして来た2人が共闘し、川崎に新風を吹き込む。
文・写真 泉誠一