初のチャンピオンシップへ「若い選手たちなので勢いを大事にしていきたい」
チャンピオンシップへ進む8チーム中5つが、最終戦で黒星を喫した。横浜BCと初戦で対戦する川崎ブレイブサンダースも、サンロッカーズ渋谷に敗れている。この敗戦を引きずることなく、ここから新しい戦いがはじまる。
今シーズンは代わるがわるケガ人がおり、なかなか全員が揃わなかった。ようやくケガ人が復帰してきたことで、青木ヘッドコーチは「プレータイムをうまく分散させながら、いろんな組み合わせやローテーションをしながら試合を行っていた」。練習してきた戦術などを実戦で試しながら、同時にコンディションも高めていかなければならない。
「今までは戦力が足りない中で、選手たちも自分の出番がある程度見えていた。今はひんぱんに選手を代えながら戦っている状況であり、それぞれ感覚をつかみながらプレーしているところもある。復帰した選手にとっては、チームとして作り上げてきたものをもう一度取り戻している途中であり、いろんな選手の調子を見ながら、全員で試合に臨んでいた。チャンピオンシップを見据え、選手の調子やラインナップへの手応えも見えてきている。この数試合でもスタッツを残している選手がおり、少し身体を休ませている選手もいる。それぞれの良いところは見られており、チャンピオンシップ出場が決まったあとも全く意味のない試合はしていない。ただ、負けるのは悔しいし、この失点は到底受けいれられるものではない。そこはこれからきちんと修正していきたい」
4月を乗り越え、5月になれば「一番強いビーコルになっている」と青木ヘッドコーチは話していた。しかし、5月最初の2試合はその姿が見られなかった。
「今も一番強いつもりで戦っているが、なかなか結果に結びつかず、相手に点数を獲られてしまった。でも、全員がメラメラと燃えている。チャンピオンシップへ向けてしっかりとカムバックし、サプライズを起こせるように、この準備期間で最終調整していきたい。若い選手たちなので、勢いを大事にしていきたい」
すでにチケット完売の川崎ブレイブサンダースのホームへ乗り込むチャンピオンシップ準々決勝は、5月13日(土)よりスタートする。
文・写真 泉誠一