7年目のシーズンをまもなく迎えるBリーグ。日本のアリーナスポーツの新たな形を提唱し、牽引してきた。次世代へ向けた2026年の将来構想を掲げ、NBAに次ぐ世界第2位のバスケプロリーグを目指す。沖縄アリーナを皮切りにハード面の整備や強化をし、目に見える形での変化に着手しはじめている。
首都に拠点を構えるアルバルク東京はトヨタ自動車、トヨタ不動産とともに2025年秋の開業へ向けた「TOKYO A-ARENA PROJECT」を発表。ベイエリアの青海地区に新アリーナが誕生する。
トヨタ自動車は創業当初からスポーツに関わり、1941年にA東京の前身となるバスケ部を創設。「困難に立ち向かうための勇気を与えてくれたのが多くの運動部でした。TOYOTAの6文字を背負って最後まで諦めずに戦う姿により、スポーツに助けられ、幾多の困難を乗り越えて来られたといっても過言ではありません」とトヨタ自動車の豊田章男社長はメッセージを送る。このプロジェクトに対し、「スポーツとアスリートへの感謝」「可能性に挑戦する人をサポートし続けたい」という2つの思いを込めた。アリーナがハブとなり、さらに多くの人を勇気づけ、笑顔にする役割を担う。
収容人数は約1万人。アリーナ運営はA東京が担う。「可能性にかけていこう」というプロジェクトスローガンの下、A東京の林邦彦社長はアリーナを発展させるために仲間集めを呼びかける。「1.技術・サービスの提供・共同開発に関心ある企業・団体の皆様」「2.新アリーナへの協賛に関心のある企業・団体の皆様」「3.新アリーナの興行利用に関心のある企業:団体の皆様」などと協力し合い、このアリーナを中心に青海の街とスポーツを発展させていく。
屋内だけではなく、ファミリーパークとスポーツパークの屋上を多用活用し、開放的かつ気軽にスポーツを楽しめる空間も目指している。さらに、トヨタ自動車のモビリティ技術による新しい観戦体験を創造する。林社長は「観戦前後の移動時もワクワクを構想」しており、3年後の変化を楽しみに待ちたい。