記録づくしの2022年幕開け
1月3日の横浜ビー・コルセアーズ戦で、キャリアハイとなる44点を決めたディージェイ・ニュービル。ロシアやオーストラリアなど、これまで活躍してきた全てをひっくるめて記録を更新した。大阪エヴェッサでの2年目は平均23.1点、昨シーズンより3.8点を上乗せし、得点ランキングトップに立っている(1月23日現在)。
アルバルク東京との初戦(1月22日)、開始3分で15-7と大阪が突き放し、その時点まで放ったシュートを全て成功させた。「オフェンスの爆発力がある非常に危険な選手」とルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチもニュービルを警戒する。10月27日以来、およそ3ヶ月ぶりに先発で起用した菊地祥平のディフェンス力に託したが、「もう少しタフなシュートを打たせて、彼を乗せないことが重要だったが、最初に2本を決められてしまった」。次々とシュートを決め、勢いに乗ったニュービルは最初の10分間だけで14点を挙げる。A東京は小酒部泰暉、ジョーダン・テイラー、安藤周人、そして田中大貴とタイプの違うガード陣が次々にマッチアップしていく。パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、「いかに快適なオフェンスをさせないことが重要だった。ただし、オフェンス能力が高い選手なので、マッチアップしたそれぞれの選手たちにとってはチャレンジングなディフェンスとなったはずだ」と今回は相手を称えるしかなかった。Bリーグ最多タイとなる7本の3ポイントシュートを成功させたニュービルは、34点の活躍を見せた。
しかし、試合の方はニュービル以外のオフェンスが続かず、77-90で敗れている。パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、「いかにニュービル選手のシュート率を下げていけるかがポイントとなる。それができれば2連勝に近づくことができる」とさらに警戒を強める。ニュービルの1戦目のシュート率は50%だった。翌2戦目は29点に抑えるも、56.3%まで確率を上げている。しかし結果は71-99で大阪がふたたび完敗し、A東京は2018-19シーズン以来の10連勝を達成した。
チームメイトとヘッドコーチに感謝しながら高まるケミストリー
ディフェンスに定評があるA東京との対戦を終え、そのマッチアップはタフだったことをニュービル自身も認めている。その中において34点を決めた要因として、「ビッグマンたちがスクリーンをかけ、ガード陣もオープンになった自分のことを見つけて、パスをよく回してくれた。みんなのおかげでオープンになることができ、それによって得点することができただけ」とチームメイトに感謝する。