コート上とは違った選手たちの横顔が見られる夏の風物詩ふたたび ──
時を遡ること4ヶ月前、弊サイトでのリバウンド特集に登場していただいた藤井祐眞。「何を話していいか分からない」と渋っていたが、興味深い話を披露してくれた。インタビュー後、趣味という競馬に話題を振ると、「そっちはいくらでも話せます」と食いつく。オフシーズンにたっぷり話してもらおうと約束し、ついにその機会がやって来た。
競馬の話題で意気投合した弊サイトの編集担当・Yとの競馬対談。専門用語が飛び交っているが、あえてそのままお伝えし、藤井の情熱を感じてもらおう。
── 競馬の魅力から聞かせてください。
競馬は楽しいですよ!いろいろ楽しいッスよ、ホントに。
はじめたのは(川崎の前身である)東芝に入って1〜2年目の頃(※2014-15シーズンより加入)。最初はG1とかG2といった重賞レースだけだったんですけど、そのうち1レース目からはじめるようになって、休みの日は1〜12レースまで楽しんでいます。土日のどちらかで休みがあれば、府中競馬場や川崎競馬場に行くこともあります。ネットでも楽しめますが、やっぱり競馬場に行く方が好きです。
── はじめたきっかけは?
当時東芝にいたヤマ(山下泰弘)さん(島根スサノオマジック)が教えてくれました。ヤマさんも少しだけやっており、一緒に楽しみはじめたら、僕の方がハマってました(笑)。
ギャンブルとしての楽しみももちろんありますが、生で馬が走る姿を見て「スゲェー」「カッコイイな」という部分も大きいです。何よりも、ドラマがある!
この騎手が何百勝目を挙げたとか、この馬が初の重賞制覇とか、いろんなドラマがあります。競馬にのめり込んでいくうちに、いろんな情報を知り、応援したくなる気持ちがわいてきました。いろんなドラマがあって楽しいです。
── 印象に残っているドラマなどはありますか?
デビュー当初は注目馬ではなかったんですが、そこから強さを見せつけたことで人気になっていったキタサンブラック。最後は有馬記念、天皇賞、ジャパンカップなどを走って成績を残しましたが、僕としては強いキタサンブラックを負かす馬が来てほしいと思っていました。宝塚記念でサトノクラウンが勝ってくれたときはうれしかったです。確か直前まで雨で稍重だったと思うんですが、あれはまさにドラマでした。
他にも、印象が強いのはクイーンズリング。エリザベス女王杯(2016年11月)のことはよく覚えています。その頃から競馬にハマりはじめましたね。
── 先日の札幌記念はどうでしたか?
僕はラヴズオンリーユーとペルシアンナイトから行きました。2頭の単勝と馬連、あとはその2頭を軸に3連単。ペルシアンナイトはあまり人気がなかったので、複勝も狙っていたのですが1着のソダシがなかったですね。
ペルシアンナイトは良かったですよね。逆に、ソダシはどうなんだろうと思っていました。まぁ、血統がクロフネなので、札幌ではあまりよくないと予想していたのに、はじまったらソダシのレースでしたね。完全に最初からハナ切って、ソダシのペースで運ばれて、最後はラヴズオンリーユーも追いつけず、っていう感じでした。あれがラヴズオンリーユーとペルシアンナイトだったらメチャクチャよかったんですけどね。ペルシアンナイトが2着からアタマ差まで来ていたので、個人的には興奮していました。
── 予想時はどこを見ていますか?
血統も見ますし、距離適正、場所がわり、距離がわりの条件は結構見ています。産駒や条件は良く見ていますね。あとは馬場状態。その日が「前残り」なのか「差し」が届いているとかを見ながら、前残りだけを狙ったりもしますね。いろんなデータを見ています。