■アルバルク東京:デション・トーマス
(201cm/104kg/PF/29歳/アメリカ)
2連覇し、途中で中止となった昨シーズンも東地区を征したA東京に、デション・トーマスが加わるかと思うと脅威でしかない。Bリーグで戦う外国籍選手に必要な起動力があり、パワフルなプレーも合わせ持つ。昨シーズンのパナシナイコス(ギリシャ)ではユーロリーグに出場し、平均13.9点を挙げ、3Pシュートは35.9%を記録している。ギリシャリーグではさらに確率を上げ、54.2%を誇る。竹内譲次がパワーフォワードにおり、スモールフォワードで起用できるのも強みだ。
■サンロッカーズ渋谷:ジェームズ・マイケル・マカドゥ
(206cm/104kg/PF/27歳/アメリカ)
ノースカロライナ大学出身、ゴールデンステイト・ウォリアーズで2度(2015年、2017年)の世界一になった経験の持ち主。SR渋谷のリクルート力には、昔から目を見張るものがある。ロバート・サクレや千葉ジェッツに移籍したスペイン代表のセバスチャン・サイズなど実績ある外国籍選手を引っ張ってくる度に驚かされる。NBL時代、天皇杯優勝に大きく貢献したジョシュ・ハイトベルトはもっと見たかった。さらに昔話をすれば、シカゴ・ブルズのチャンピオンメンバー(1998年)の一人であるスコット・バレルがJBL2005-06シーズンに日本でプレーしていた。当時、マイケル・ジョーダンやシカゴの名はまだまだ日本人の記憶に残っていたはずだが、バレルがやって来ても代々木第二体育館には閑古鳥が鳴いていたのを思い出す。
■横浜ビー・コルセアーズ:パトリック・アウダ
(206cm/107kg/PF/31歳/チェコ)
この名を覚えている人も多いのではないだろうか?ちょうど1年前、ワールドカップで日本代表と対戦した、チェコ代表にパトリック・アウダはいた。ディフェンスでニック・ファジーカスをシュートチェックし、そのまま自陣へ走って速攻を決めたプレーはハイライト映像で確認できる。ワールドカップでは平均11.4点を挙げ、毎年のように降格圏内にいる横浜の救世主として、来日が待ち遠しい。
■新潟アルビレックスBB:チャールズ・ミッチェル
(203cm/122kg/PF・C/26歳/アメリカ)
新潟といえば、ダバンテ・ガードナー(現シーホース三河)を筆頭に、巨漢タイプのビッグマンが好きなことが分かる。新たに獲得したチャールズ・ミッチェルも203cm、122kgであり、ガードナーと遜色ない。昨シーズンは台湾銀行でプレーし、18.5点、12リバウンドの2部門で二桁を挙げた。台湾リーグだけではなく、それ以前の3年間はオランダ、チェコ、アルゼンチンでプレーし、キャリア通算で平均15.8点、9.7リバウンドとインサイドを征している。アルゼンチンでの50試合では3Pシュートを119本放ち、34.5%の確率で決めているのも目を見張る。どんなプレーをするのか早く見てみたい。
来日が待ち遠しい期待のニューカマー(Bリーグ・西地区編)
https://bbspirits.com/bleague/b20091601/
文 泉誠一