「マッチアップするのが外国籍選手になるのはもちろんです。でも、プロになる前から『誰にも負けないぞ』という気持ちは常に持ってバスケをしてきました。自分が持っている力を出し切って、チームに貢献したいです」
昨シーズンの東京Zにも同サイズの選手がおり、残念ながら移籍してしまったが、東頭ヘッドコーチはアジア特別枠に向けてプレーの幅を広げる強化を図っていた。東京Zの練習に参加して約1ヶ月、「東頭さんからは今まで自分がやったことがないようなプレーも教えてもらっています。自分自身もまだまだ成長できると思っているので、チームに良い影響を与えつつ、自分もいろんなことを吸収しながらチーム全体で大きくなっていけるようにしたいです」という坂井も伸びしろが多い選手だ。スモールラインナップで走るスタイルも現代バスケの主流であり、自信を持つ走力を武器に外国籍選手を凌駕するプレーを期待している。
5年目を迎え、新たな役割も増えた。「僕より若い(日本人)選手が5人もいて、いきなり中堅ポジションになります」という坂井はまもなく8月29日に27歳を迎える。B2強豪クラブでの経験を踏まえ、後輩たちにプロ意識を注入しながら新生東京Zを引っ張って行く。チームも坂井自身も成長段階にあり、揃ってステップアップしていけば自ずとB1レベルに近づくはずだ。
文 泉誠一
写真 アースフレンズ東京Z
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