埼玉ブロンコスは田中良拓選手、吉川治耀選手、山口力也選手、モーガン・ヒカル・エイケン選手の4選手と来季の継続契約を締結した。
2020年3月7日より、一般社団法人さいたまスポーツコミッション会長の池田純がオーナー兼取締役に就任し、クラブの経営を刷新。新生・埼玉ブロンコスは6年スパンでクラブとチームの成長戦略を立て、経営の健全化と、地域に愛され地域に貢献できるクラブチーム作りを目指していく。その中で選手としてだけではなく、経営戦略を理解しクラブ経営に資する人材として、上記の4選手との継続契約を決定した。6月1日には、池田と4選手はZOOMでミーティングを行い、池田から今後のスケジュールや自らの想いなどを届けた。
「私が担当する初めてのシーズンで、バスケットボールビジネスも一巡しないと体得できないと想定していたが、それ以前に正直コロナで先行きがよくわからない。そんな中、契約交渉前までは前年の選手全員と契約することを考えていたが、より一層経営戦略を、選手にも理解してもらえる重要性が高まった。“二足のわらじ”を理解してくれ、また将来のブロンコスを背負ってくれる可能性のある選手たちとのみ契約したかったため、今回の4名の契約に至った。まだ全4名のチームだが、新生ブロンコスのスタートとしては、意義のある“粋な”ファミリーだと私個人は思っている。今年は、クラブも選手も私も、『稼げない年』だが、将来に稼ぐための『サヴァイブ』の年でもあると考えている。もっともっと“粋な”ファミリーをこれから募集していく。」と池田はクラブの現状を熱く語った。
またオンラインで行われたミーティングでは選手各人からも意気込みを聞くことができた。
キャプテン兼アカデミーコーチを務める田中選手
「今は時間を見つけ、トレーニングも開始しているので、向上心を持って、まずは来季に向けて準備していきたい。(新チームでやっていきたいこととしては)キャプテンとしてまずまとめられるように、選手間でのコミュニケーションを大事にしていくつもり。またチームとしては、バスケットボールは役割が大事になってくるスポーツなので、各々自分の役割を認識したうえで、プレーに取り組みたいと思っている。(二足のわらじを履くことについては)今まで自分たちを観に来るお客さんが少ないことを悲しんでいた。自らが経営戦略を理解し、営業などを行えるということは、どうやったらお客さんを増やせるのかと考えることができるということ。多くの人に見てもらいたいという思いがある限り、プレーだけでなく、そのような面でも頑張っていきたい。」
選手兼アシスタントデザイナーを担当するモーガン選手
「今滞在しているグアムでも、毎日トレーニングできているので、準備に関しては問題ない。(チームのデザイン担当を任されたことに関しては)練習とデザイン業務を並行して行うイメージはできているので、チームを代表して、チームのイメージ作りなど全力でサポートすると同時に、自分のブランドにも何かつなげていければいいと思っている。選手全員がスポンサー契約にむけて営業を担当することになっているので、自らの強みを生かして、全力で取り組んでいきたい。」モーガン選手はデザインの勉強を、YouTubeなどの動画を参考にし、独学で行って、スキルを身に着けた強者。「今までは自分のブランドに関するデザインしかしてこなかったので、人から任されることは初めてだが、力になれるよう全力でサポートしていきたい。」