── 辻さんは同じシューターとしてすごいなと思う選手はいますか?
辻 それはやっぱり金丸さん(晃輔・シーホース三河)でしょうね。
── 無観客試合でしたが、3月15日の横浜ビー・コルセアーズで挙げた45得点はインパクトがありましたね。
辻 あの試合はハイライトで見ました。すごかったけど、金丸さんならあれぐらいは決めても不思議じゃないですよね。(日本)代表合宿でいっしょになったときもすごく楽しかったです。代表にはなんでもできる人は多いけど、これまでシューターと呼べる人は少なかったから、金丸さんといっしょにできるのはわくわくしましたね。
── でも、同じ土俵に上がるシューターとしては負けられないという気持ちもあるのでは?
辻 それはもちろんそうですけど、同じシューターと言ってもタイプは違いますし。
藤井 辻さんはポイントガードもできるシューターですからね。
── 天皇杯の活躍を見て「これからポイントガードもやってくれ」と言われたらどうします?
辻 やりません。あんなに疲れるポジションは嫌です(笑)
── 「おまえならできる」と言われても?
辻 そう言ってもらえるのはうれしいんですけどね。うーん、どうなんだろ、これから生き残るためにはポイントガードもやるべきなのかなあ。
藤井 さっきはきっぱり嫌ですって言ったのに、ちょっと揺らいでいるじゃないですか。
辻 ポイントガードと聞くと、なんたって、まずあの疲労感を思い出すからな。うーん、でも、よく考えてみると、やれって言われたら半々かなあ。
── 今は半々?
辻 うーん、竜青さんと出てて、最初は完全に2番をやってたけど、1番もやるようになって、1番をやりつつ2番の動きもできるというのは1つのオプションだとは思うんですね。竜青さんが出ているときはしっかりゲームメイクしてもらって自分はシュートに徹することができるし、必要な場面では1番もやる。それによって川崎というチームのプレーの幅は広がったなという気はします。