京都ハンナリーズ 松井啓十郎 × 永吉佑也

進化への渇望が僕たちを突き動かす part2

part1「強みを生かしたコンバート」より続く

進化する“ピュアシューター”へ

198センチ・115キロの永吉佑也が3番ポジションにコンバートしたことでバリエーション豊富なバスケットが展開できるようになった京都ハンナリーズ。オフェンスでは、松井啓十郎の正確なシュート力も加わり、さらに相手チームを困らせる。

2人による対談の第2話は、そのポジション名が薄れつつある“ピュアシューター”について。リーグ随一のそれである松井はいかに生きようとしているか。

対談と言いながら、松井だけが語った今回の言葉から永吉や、若い選手が学べることとは───。

── 次はシューターに話を移しましょう。今“シューター”と呼ばれるポジション名が薄れつつあるように感じます。

松井 そうですね。特に“ピュアシューター”と呼ばれるポジションは確かに薄れつつありますね。今は“オールラウンダー”、つまり何でもできるのがトレンドですしね。でも僕は今も自分を“ピュアシューター”だと思っています。僕が思うのに、バスケットってシュートを決めないといけないスポーツなんです。だからシュートがうまいに越したことはない。もちろんドリブルができて、パスもできて、ディフェンスもできてというのはいいと思うんですけど、それでもシュートのうまい選手ってどの時代でも重宝されると思うんですよ。NBAでも“ピュアシューター”と呼ばれる選手がどんどん減ってきているとは思いますが、そのなかでも僕は自分の生きる道を探しているし、今でもB1で通用している自負があります。もちろんジュウ(ジュリアン・マブンガ)がパスをくれたり、佑也が3番で出ている強みはあると思うんですけど、僕自身がまだB1でプレーできているので、“ピュアシューター”の幅をちょっと広げる……要するに、ただコーナーで待ってシュートを打つだけじゃなくて、オフスクリーンの使い方だったり、プルアップや、ハンドオフでボールをもらって、ワンドリブルをしてステップバックをしてからシュートを打つとか、そうしたバリエーションを増やすことはシューターからの“進化系”だと思っています。

── シューターも現状維持ではいけないと。

松井 そうですね。だから僕は3ポイントシュートだけにこだわっていません。もちろん打てるんだったら打ちますけど、打てないんだったらツードリブルをしてプルアップを打つとか。それに今はフローターなど確率の悪いシュートをなるべく消そうとしているところです。そうしてすべてが自分のジャンプシュートの形になるようにしているわけです。シューターとしての幅を広げているところといえばいいかな。