茨城ロボッツ #32 ダニエル・オチェフ

チームにもたらすチャンピオンズメンタリティー part1

4年次には全米を制した2015-16シーズンとなったわけだが、当時のチームの状況やその雰囲気についてはこう振り返っている。

危機感もありながらもすごく集中していて、チーム全体として高め合っていたシーズンだった。毎日毎日チームとして良くなっていく雰囲気が感じられていたよ。NCAAトーナメントのセミファイナルではオクラホマ大学に95-51と44点差をつけて勝ち、それが(ファイナル4での)歴史上最も大差をつけた勝利になった。でも、シーズン中の対戦では20点差で負けていたんだ。マーチ・マッドネスで歴史的勝利ができたことは、それだけチームが成長したことを物語ってもいた。失敗もあったが、常に進化し続けたシーズンでもあった。コート上ではハードワークを続け、試合後は映像を見ながら修正点を出し合い、しっかり身体をケアしながら最高のパフォーマンスをキープしたまま戦うことができたシーズンだった

ノースカロライナ大学との決勝戦、スターターのオチェフは32分出場し、9点、6リバウンドで勝利に貢献する。対戦相手の3年生には、レバンガ北海道のケネディー・ミークスがいた。翌年、4年生になったミークスもマーチ・マッドネスを制覇している。そのときの決勝ではゴンザガ大学を破っており、1年生の八村塁(ワシントン・ウィザーズ)がベンチで盛り上げていた。オチェフとともに優勝したメンバーには、ライアン・アーチディアコノ(シカゴ・ブルズ)やジョシュ・ハート(ニューオリンズ・ペリカンズ)など挙げればキリがないほど、現在活躍するNBA選手も多い。

ビラノバは本当に大きなファミリーであり、いつでもつながっている。誕生日になれば、お互いにメッセージを送って祝ったりしているよ。本当に兄弟のように思っている仲間たちさ。僕らの後にもう一回チャンピオン(2018年)になり、当時の1・2年生たちは2度も経験している。それは本当に素晴らしいことだ

ビラノバ大学を卒業した後、オチェフもNBA選手になった。

part2「夢が叶った瞬間」に続く

文 泉誠一
写真 沼田侑悟

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