── もちろん。どうぞ語ってください。
橋本 レバンガはBリーグの中でも激戦と言われる東地区にいるわけですが、ビッグクラブにいるよりは試合に出られる可能性が高いと思います。選手というのはやはり試合に出てそこで経験を積むことが大きい。レバンガにはそのチャンスがあります。だから、どうしてもビッグクラブでやりたいと思っている若い選手は、まずレバンガで試合に出て経験を積んで、チャンスを得ることができたらビッグクラブに行けばいいと思うんですよ。それにレバンガはビッグクラブに劣らない魅力があるチームです。これを読んで北海道に行きたいと思った人はぜひ僕に連絡ください(笑)
多嶋 僕に連絡してくれてもいいです(笑)
── さて、今シーズンも長い戦いが始まります。強豪が揃う東地区が“激戦区”であることも変わりませんが。
多嶋 タフな戦いが待っていますね。アルバルク東京、千葉ジェッツ、宇都宮ブレックスはいずれも優勝候補として今シーズンもリーグを引っ張っていく存在ですし、この3チームに負けないよう秋田(ノーザンハピネッツ)も(サンロッカーズ)渋谷もいい補強をしてきています。東地区のレベルはさらに上がっている印象がありますね。その中で勝っていくことは本当に大変だと思います。ただ、今僕らが目指しているレバンガのバスケットを40分貫ければ逆にどのチームとも戦える力はあると信じています。
橋本 昨シーズンは東地区で最下位だったわけですが、その分うちにはハングリー精神があります。それを忘れずに食らいついて、食らいついて、最後まで気持ちを切らさずやることができれば、そう簡単には負けないはずです。朝飛が言ったようにそれを40分やり続けられるかどうかですね。相手をどれだけ嫌がらせられるか、そのために自分はここに来たと思っています。
── 橋本選手がもたらす熱量、それを生かす多嶋選手のプレーを楽しみにしているファンは多いと思います。
橋本 その期待に応えたいですね。北海道に来て、地元メディアを含めブースターさんたちの応援のすごさを実感しているので、本当にそれに応えたい。
多嶋 “道産子選手”としてずっと応援してもらってきた僕としても、今年は結果を出せるシーズンにしたいです。
橋本 長いシーズンの途中には思うようにいかないこともいろいろあると思いますが、一晩寝たらまた明日が来るんだから、もうやるっきゃない。
多嶋 今シーズン入ってきた竜馬にとっても、7年目を迎える僕にとってもチャレンジのシーズンだから、もうやるっきゃない。力を合わせて頑張っていくので応援よろしくお願いします。
橋本 何卒よろしくお願いいたします!
レバンガ北海道 多嶋朝飛 × 橋本竜馬
僕らがここ(北海道)で築いていくもの
part1「2人にとってチャレンジのシーズン」
part2「順風満帆に見えたとしても壁のない選手はいない」
part3「小さな積み重ねがなければビッグステップは踏めない」
文 松原貴実
写真 安井麻実