part1「厳しい環境で取り組むバスケットは新鮮で楽しかった。」より続く
自分の上を行くベテラン選手とプレーできるのはラッキー!
── 新潟アルビレックスBBに入団することを決めた経緯を教えてください。
それはやっぱり「新潟だったから」ですね。リクさんも新潟出身なんですが、「せっかく地元にプロチームがあるのだからやってみたらどうだ」と言われたこともありますし、僕はこの新潟でなんにもないところから育ててもらった選手なので「恩返しをしたい」という気持ちもありました。
── 当時の新潟はbjリーグに所属するチームでしたが、学生からプロ選手になってどんな感想を持ちましたか?
えーと、今だから正直に言いますが、最初はプロといっても学生の延長線にいるような感じでした。もちろん求められるバスケのレベルは高いですよ。ただそれ以外は単位を全部取ったあとの大学4年のときと似てるというか、授業もなく練習だけやっていた4年のときと生活自体はあまり変わりないなあと思っていました。でも、まあそう感じたのも最初だけで、毎日の練習を通してコーチや先輩たちからプロとはどういうものなのかをいろいろ学んでいったように思います。当時のヘッドコーチの廣瀬さん(現青山学院大・廣瀬昌也ヘッドコーチ)は練習も厳しくて、細かいことも徹底してやる熱い人だったんですが、その廣瀬さんによく言われたのは「プロはバスケでご飯を食べているんだぞ」ということです。最初のうちはピンとこなかったんですけど、だんだん本当の意味でのプロの厳しさがわかってきて責任感も出てきました。また“遅まきながら”ですが、徐々にプロとしての自覚が芽生えていったと思います。
── プレー面ではいかがでしたか?
1年目は大学時代のケガ(左足首骨折)をひきずっていて、それが治ったと思ったら今度は逆の足を疲労骨折して、なかなかコートに立てませんでした。けど、2年目は最初から使ってもらえるようになって、すごくうれしくてすごく楽しかったです。周りから自分のシュートが期待されていると感じられたのもモチベーションになりました。