── 現在ゴールデンキングスは西地区1位に付けていますが、タフな試合が続く後半戦を勝ち抜くために必要だと思うものは?
岸本 まだ立て直しがきかないなというのが僕の率直な感想です。振り返ると、僕らが勝った試合のほとんどは最初に激しく当たって相手を怯ませることで自分たちの流れに持ち込む『先行逃げ切り型』で、それはそれでいいんですけど、逆に相手が先に主導権を握ってビハインドを背負う展開になると、そこから修正する力がまだ足りないように感じます。去年のチャンピオンチーム(栃木ブレックス)にいたフルさんと須田(侑太郎)はチームが上手くいかない時間に何をやって、どう立て直すのかといったこともいろいろ経験していると思うんですね。練習ではそういう2人の経験も参考にして、修正力を高めていけたらいいなと思っています。
古川 対戦する相手に勝つための狙いどころはどこなのか、この試合をどう戦い抜くか、といったところがまだあやふやだなと感じています。そのせいで勢いがあるときはいいんですが、1つつまずくとバタバタやられてしまうことがある。試合の運び方についてもっとコミュニケーションを取って、全員が共通理解を持って臨むことでこのチームはさらに強くなれるはずです。それを徹底することが必要ですね。
── 後半戦に向けての意気込みを聞かせてください。
岸本 自分がやるべきことは佐々さんが明確に示してくれているので、それをやり抜くメンタルと試合のシチュエーションによってどこを攻めるかといったガードの“目”はさらに鍛えていかなければならない点です。追いつかない部分は佐々さんに聞いて、フルさんに聞いて、ザキさんに聞いて…というように周りの力を借りながら成長したいと思っています。自分の成長がチームの成長につながるよう頑張ります。
古川 自分の経験を通してみんなに伝えられるところは伝えていきたいし、自分がわからないところはコミュニケーションを取りながらみんなで作っていきたいですね。あとは単純にシュートを決めます!シュートの確率はもちろんですが、勝負どころの1本を確実に決めて「これぞ古川!」と言わせたいです。
── チームの雰囲気もいいですね。
岸本 それはもう間違いありません。
古川 後輩たちにいじられながら、これからも毎日頑張ります(笑)
文 松原貴実
写真 安井麻実