※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年6月末発行vol.10からの転載
Bリーグチームが企業とコラボしていくケースが増えている。4月の仙台戦から販売されたイラストリフレクター、そのきっかけはツイッターでの選手と企業アカウントとのやりとり。販売された商品は好評のうちにほぼ完売した「千葉ジェッツミニチュア化計画」について、千葉ジェッツ伊藤俊亮選手と石井講祐選手、そしてミニチュアファクトリー公式アカウント担当のS氏とデザイナーA氏に話を伺った。
── きっかけはツイッターと伺いました。
S氏 伊藤選手が他の何社かと楽しそうにやりとりしてるところにリプライを送ったのが最初です。ここまで発展するとは全然思ってなかったのですが、返信がきた瞬間にはデザイナーに「すぐに絵を起こしてくれ(笑)」と。
── そこから伊藤選手のイラストができるまでが…
伊藤 1時間くらいでしたね。突然イラストがツイッターにきたので「いつの間にこれを」と。これはグッズ化してほしいデザインでした。
── そしてグッズ化と全選手のイラスト化へと動いていくんですね。
S氏 リツイートを集めて参加型にしたいと考えました。買うのはブースターの方、そういう人の声が上がった方がいい。そこで伊藤さんの背番号に合わせて440や4400リツイートを達成したらグッズ化に動こうと。自社もジェッツさんも数字がないと説得できないと思いましたので。
石井 その(伊藤選手とSさんの)やりとりを見ていて、伊藤さんのイラストがバーン!ってでたとき、こんな感じで僕も描いてほしいなって。そしたら拡散してとあったので、もう描いて欲しいがためにリツイートしました。
── そして、できた全選手のイラストなんですが。
石井 すごいです。阿部(友和)さんなんかそっくりですよね。
伊藤 似顔絵は結構あるんですけど、髪型とかユニフォームの番号で識別する商品が多い。それかリアルに描くかだと思うんですよ。このいい塩梅でできてるというのが貴重。すごい特別なデザイン。ちゃんと誰かわかりますし阿部さんに至ってはこの感じだと、たぶん絵描き歌でみんな描ける(笑)。いいディフォルメだと思いますよ。
── Aさんとしては状況をどう見てましたか。
A氏 ツイッターをしてなかったので、SNSが仕事に繋がるとは考えてませんでした。でも「ツイッターはすごい」というのは、その日の夜には実感しました。
伊藤 全選手のイラストの依頼がきたのはいつだったんですか。
A氏 最初の打ち合わせが長男の卒業式で参加できなかったんですね。それで、卒業式が終わったらちょうど電話がきて「全選手作ることになりました」と。あ、来シーズンの話なのかなって。
S氏 違います、今シーズンです。と。
A氏 キャラクターを作る分には大丈夫なんですが、グッズということだったので。え、1ヶ月なの? みたいな。通常1ヶ月でデザインから納品というのは、ちょっとしたことがなかったのでチャレンジでした。