選手が選ぶ理想の5人(と、もう1人)。バスケファンならば誰しも一度は考えたことのある「理想のチーム」。今回は京都ハンナリーズの岡田優介選手に「ベスト5とシックスマン」を選んでいただきました。
※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2018年11月末発行vol.27からの転載
現在Bリーグに所属している選手という縛りの中から僕が考える『スペシャリストたち』を選びました。この仕事をさせたらこいつだろうと思える6人です。
1番・PG 富樫勇樹(千葉ジェッツ)
いいポイントガードは沢山いますが、やはり彼のスピードとシュート力は魅力ですね。ピック&ロールにしろ、ドライブにしろ、アウトサイドシュートにしろ、得点力があることで相手を引きつけて周りを生かすことができます。シュートに関して言えば昔はそれほど突出した印象はなかったんですよ。それを今や自分の武器と呼べるものまでにしたのは間違いなく彼の努力の賜物だと思います。自分に足りないものを考え、それを埋めていく姿を見ていると、ゲームコントロールはもとよりサイズ的に不利と言われるディフェンスでもまだまだ伸びる可能性を感じますね。
2番・SG 田中 大貴 (アルバルク東京)
オフェンス、ディフェンスともに安定感があるオールラウンドプレーヤー。彼の特徴としてよく言われる『優れた判断力』は、言い換えると『センス』なんですね。つまり彼はセンスがあるスマートなプレーヤーだということです。勝負どころでの「俺に寄こせ!」といったギラギラ感はあまり見かけない印象なのですが、逆に言えばそうした場面でも全体を見てプレーを選択できることが彼の武器の1つ。個性が強いスペシャリストたちをまとめ、バランスを取るのに最適な存在だと思います。
3番・SF 金丸晃輔(シーホース三河)
3番にはどうしてもシューターを入れたくて、チームがかなりサイズダウンすることを覚悟の上で彼を選びました。シュートのバリエーションが多いこと、しっかり2点も取れることが強みであり、総括すると間違いなくリーグで1番怖いシューターだと思っています。チームでクリエイトして、いいパッサーがいればほとんどの確率で決め切る力があり、オフェンスが手詰まりになったときや流れを覆したいときの1本で相手に大きなダメージを与えることができます。彼がなぜ日本代表に選出されていないのか、僕は不思議に思っているんですよ。